「成績が伸びない子」を一瞬で見抜く東大生の質問 「好きなこと」を聞くだけでわかる超納得の理由

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

結論から言いますと、後から伸びる生徒は、この質問に対して「自分がなぜそれが好きなのか」をセットにして、好きなものを語れる生徒です。

それが、アニメであれ漫画であれアイドルであれ音楽であれ、勉強と関係のないもので一向にかまいません。とにかく「なぜそれが好きなのか」という理由が明確な人が、「伸びる生徒」なのです。

逆に、自分の「好き」があまり語れず、好きな作品やコンテンツを挙げることはできても「なぜ自分がそれを好きなのか」が語れない人は、伸び悩む場合が多いです。

自分を理解し、こだわりが強い子が伸びる

一見すると勉強にまったく関係がないように見えるこの質問ですが、実は大いに関係があります。

成績が上がりやすい生徒というのは、自分のことを理解していて、こだわりが強い生徒が多いです。

例えば飽きっぽい性格の生徒の中にも、「自分は、飽き性だから、勉強場所を毎日変えることで勉強を継続しているんです」と言ってくる生徒がいます。または「自分は家で勉強しているとサボってしまいがちだから、周りが勉強している自習室とかに行くように心がけています」と語る生徒もいます。

自分の「飽きっぽい」という性格を理解しているからこそ、その対策を打つことができているわけです。

このように、自分の強みと弱み・特性を理解して、その特性に合わせて勉強できる生徒というのは、他の生徒に比べて圧倒的に成績が上がりやすいです。

逆に、「西岡先生、自分はどういう場所で勉強したらいいと思いますか?」と聞いてくるような生徒は、自分の特性やタイプを理解していないので、うまくいかないことが多いです。

同じように、僕が「やっぱり自習室で勉強したほうがはかどると思うよ!」と言ったことを完全に真に受けて「わかりました! じゃあ自分は自習室で勉強するようにして、家では勉強しないようにします!」と、相手の意見を100%正しいととらえて受け入れてしまう、「自分がない生徒」も、成績が伸び悩む場合が多いです。

成績が伸びる生徒は、「自分はこういうタイプなんで、こういうふうに勉強します!」と自分の好きなスタイルが確立していて、こちら側が提案した勉強法に対しても、「この面では確かに自分に取り入れられるので、やってみます。ただ、自分のやり方も大事にしたいので、とりあえず一部分取り入れてから考えます!」と、自己流にアレンジすることができる場合が多いのです。

「自分らしさ」がしっかり理解できている生徒は伸びやすく、「自分らしさ」がない・または自分で理解できていない生徒は、伸び悩むのです。

次ページ「東大生にはオタクが多い」その理由
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事