Netflixのトップが、日本戦略の全てを語った

日本市場をどのように攻めるのか

2010年末、CATVを傘下に抱えるタイム・ワーナーの経営トップは、「ネットフリックスが業界を変えるか」と聞かれて、こう答えている。「それはアルバニア軍が世界を征服できるか、と聞いているようなものだ」。

ジョークを交えながらもメインプレーヤーになり得ないと業界の大物が断言したわけだが、実際にはネットフリックスは2012年にCATV最大手の加入者数を逆転してしまった。この結果、CATV大手はネットフリックスに追随する形でSVOD事業に参入するはめになった。

タダの壁を壊せるか

これと同じ破壊的躍進を、日本で果たさないとは限らない――そんな警戒感を日本の放送関係者は抱いている。

 ただ、日本にはネットフリックスにとって、大きな壁がある。日本では米国と異なり、テレビ番組は基本的に無料で視聴できる、ということだ。日本テレビ放送網傘下のHulu(フールー)や、NTTドコモ・エイベックス系のdテレビなどがすでにSVOD事業を展開しているが、テレビを上回る娯楽として定着しているとは到底いえない。コンテンツ数やサービスの使い勝手なども一因だろうが、日本の視聴者目線で考えれば、「ドラマを見るのにおカネを払うなんて考えられない」という心理があることは否定できない。

 果たしてネットフリックスは、いかに日本市場に切り込むのか。既存の放送局といかに付き合うのか。そしてテレビ産業の未来をどう変えるのか――。ヘイスティングスCEOがすべてを語った今回のインタビューは、放送関係者だけでなく、多くのテレビファンにとっても必読といえるだろう。

(撮影:尾形文繁)

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • あの日のジョブズは
  • コロナ後を生き抜く
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
スペシャルインタビュー<br>元ラグビー日本代表・畠山健介

今年から米メジャーリーグ・ラグビーのチームに所属、華やかな選手生活とは裏腹に幾多の葛藤を乗り越えてきた畠山選手。「ラグビーファンの拡大には、リーグのプロ化が不可欠だ」。新天地にいる今だから見えてきた日本ラグビー改革論を熱く語ります。