8月30日、ワークマンが秋冬新製品発表会を開催した。テレビや新聞、専門誌などの既存メディア、そしてSNSのインフルエンサーあわせて250名も招いた大規模なものだった。ワークマンの勢い、そして相変わらずの広報戦略の巧みさを感じさせるものであった。まさに「死角なき広報戦略」ではあるのだが、一抹の不安も感じた。
長年、テレビ東京で経済記者として多くの企業を取材し、現在は独立し企業の広報PRを支援する立場から、ワークマンの広報戦略の巧みさ、そして私が感じた「一抹の不安」を解説していきたい。
ワークマンの新業態「Workman Colors」
ワークマンの秋冬新製品発表会は3250平方メートルの会場を借り切る大規模なものだった。内容も盛りだくさんで、新業態「Workman Colors」を披露。9月1日にオープンする「Workman Colorsイグジットメルサ銀座店」の内覧会も併せて行った。
他にも「新製品コーデファッションショー&ダンスパフォーマンス」「成長ビジョンプレゼンテーション」、9月1日の『防災の日』を意識した「危険エリア脱出体験シミュレーション」「短納期製品や肌着市場への挑戦となる保湿インナーの体験・展示」「自撮り用フォトブース」など、かなりの充実ぶりだ。ワークマンによると「アパレル業界の個展としては日本一の規模」だという。
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