中国新車販売、3年後は「新エネルギー車」が6割に BYD創業トップが予想。メーカー間の競争激化へ

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中国の新エネルギー車の市場規模拡大は確実な情勢だが、メーカー間の販売競争は今後ますます激しくなると見られている。

BYDの王氏は6月8日に開催された株主総会で、「(中国の)自動車業界はすでに(弱小メーカーの)淘汰の局面に入っており、生き残りを図るための時間的な猶予は3〜5年しか残されていない」と発言した。

BYD創業トップの王伝福氏は、新エネルギー車のキーパーツのほとんどを自社で内製できる体制を作り上げた(写真は同社ウェブサイトより)

同社は2年ほど前から、価格性能比で競合メーカーを圧倒する新エネルギー車を次々に投入し、販売台数を急速に伸ばした。2021年は55万5000台、2022年にはその3.2倍の178万2000台の新エネルギー車を販売し、スケールメリットを発揮している。

キーパーツの大部分を内製

BYDはもともと電池メーカーとして創業し、2003年に自動車事業に参入。車載電池はもちろん、モーター、制御システム、パワー半導体、センサーなど、新エネルギー車の開発・生産に必要なキーパーツのほとんどを自社で内製できる体制を作り上げた。

本記事は「財新」の提供記事です

このような「垂直統合型」の事業戦略が、BYD車の高い価格性能比を可能にした。同社の廉価モデルの価格は、いまや同じ車格のエンジン車の同等以下であり、エンジン車の市場シェアを奪う格好で販売を急伸させている。

(財新記者:戚展寧)
※原文の配信は8月11日

財新編集部

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Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。データ景気指数などの情報サービスも手がける。2019年末に東洋経済新報社と提携した。(新型肺炎 中国現地リポート「疫病都市」はこちらで読めます

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