中国の新エネルギー車の市場規模拡大は確実な情勢だが、メーカー間の販売競争は今後ますます激しくなると見られている。
BYDの王氏は6月8日に開催された株主総会で、「(中国の)自動車業界はすでに(弱小メーカーの)淘汰の局面に入っており、生き残りを図るための時間的な猶予は3〜5年しか残されていない」と発言した。
同社は2年ほど前から、価格性能比で競合メーカーを圧倒する新エネルギー車を次々に投入し、販売台数を急速に伸ばした。2021年は55万5000台、2022年にはその3.2倍の178万2000台の新エネルギー車を販売し、スケールメリットを発揮している。
キーパーツの大部分を内製
BYDはもともと電池メーカーとして創業し、2003年に自動車事業に参入。車載電池はもちろん、モーター、制御システム、パワー半導体、センサーなど、新エネルギー車の開発・生産に必要なキーパーツのほとんどを自社で内製できる体制を作り上げた。
このような「垂直統合型」の事業戦略が、BYD車の高い価格性能比を可能にした。同社の廉価モデルの価格は、いまや同じ車格のエンジン車の同等以下であり、エンジン車の市場シェアを奪う格好で販売を急伸させている。
(財新記者:戚展寧)
※原文の配信は8月11日
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら