「頭のいい人」がやってる集中力を高める簡単方法 意志に頼らず「仕組み」で集中力を高める
スマホやテレビも同じです。手の届く距離にスマホ本体やテレビのリモコンがあれば、触りたくなるのは当然です。勉強していると徐々にストレスがたまり、ネットやテレビを見たくなります。「ちょっとだけ」という気持ちで見始めると、気がつけば予定より長く休憩してしまうことになりやすいです。集中するために、勉強する時間は、触りたくなるものはなるべく目につかない場所に置いたほうがよいのです。
集中の邪魔になるもの
具体的に、集中の邪魔になるものの種類ごとに対策を考えてみましょう。
まずは、ゲーム機やマンガなどの娯楽品です。私は子どものころからゲームが好きで、いまでも毎日のようにプレイしています。RPGが中心で、最近は『真・女神転生Ⅴ』や『龍が如く』シリーズの過去作で遊んでいます。また、この原稿は自宅で書いており、『ドラゴンクエスト』の2や3のRTA動画を見ながら内容を考えています。かつて『ウイニングポスト』にはまって、公認会計士試験に挫折したのはお伝えしたとおりです。
そのほかにも、サッカーゲームの『ウイニングイレブン』にはまって大失敗した経験があります。それは、はじめて挑戦した司法書士試験の3日ほど前だったように記憶しています。
順調に勉強が進んでおり、模試の結果も上々で、合格の手ごたえもありました。ゲーム機はさらに厳重に封をし、普段は開かない収納スペースの奥にしまっていました。
本番を目前に控え、魔が差したとしか言いようがありません。過去の教訓が生きることはなく、「今日くらいはいいだろう」という気持ちになり、封を解いてしまいました。久しぶりにプレイするゲームは面白く、時間を忘れてのめりこみました。
それから本番まで、私がテキストを開くことはなく、試験会場に向かいました。
資格試験では、微妙な知識の差で、合否が分かれることが珍しくありません。確実に覚えていたはずのことがあいまいになり、正しい解答を選べずに、致命的な失点をしてしまうことがあります。そのため、直前の追いこみはとても重要です。あいまいだった知識を確認し、点を取れる武器に変えることができます。