14日の日経平均株価は5日ぶりに反落 銀行株軟調で投資マインド低下

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 5月14日、東京株式市場で日経平均は5日ぶりに反落。一時200円を超す下げとなった。外為市場で1ドル119円台前半へとドル安/円高が進んだことを受け、主力株を中心に売りが先行した。都内で1月撮影(2015年 ロイター/Issei Kato)

[東京 14日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は5日ぶりに反落。一時200円を超す下げとなった。外為市場で1ドル119円台前半へとドル安/円高が進んだことを受け、主力株を中心に売りが先行。世界的な金利上昇に対する警戒感が根強いほか、銀行株や値がさ株などの下げがきつく、投資マインドが低下したことも重しとなった。

4月の米小売売上高が市場予想より弱く、米景気の先行きに対する懸念からドル/円<JPY=EBS>が下落。ドイツや米国の10年債利回りが上昇したことも逆風となり、東京市場は朝方から軟調に推移した。日経平均が前日後場に上げ幅を広げた反動から、利益確定売りも出たという。

村田製作所<6981.T>やミネベア<6479.T>が年初来高値を更新するなど好業績銘柄への物色は続いたが、前日に決算を発表した三井住友<8316.T>などメガバンク株が軟調に推移し、市場のムードを後退させた。

先物売りに伴う裁定解消売りでファーストリテ<9983.T>やKDDI<9433.T>などが売られたことも指数の押し下げにつながった。

岡三証券・日本株式戦略グループ長の石黒英之氏は「TOPIXが再び25日移動平均線(1596.24=14日)を下回り、目先は調整色を強めそう。ただ、国内企業業績は良好なうえ、18日に予定されている野村の投信設定に伴う好需給などが期待され、大きな下押し懸念は乏しい」とみていた。

個別銘柄では、東芝<6502.T>がしっかり。13日深夜、過去のインフラ工事の不適切な会計処理をめぐる問題で、2012年3月期から14年3月期までの3年間の営業損益について累計500億円強を減額する可能性があると発表。過度な不安心理が後退し、戻りを試した。

東証1部騰落数は、値上がり489銘柄に対し、値下がりが1301銘柄、変わらずが92銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      19570.24 -194.48

寄り付き    19661.52

安値/高値   19546.82─19717.8

 

TOPIX<.TOPX>

終値      1591.49 -12.72

寄り付き    1597.42

安値/高値   1589.78─1601.74

 

東証出来高(万株) 257484

東証売買代金(億円) 27762.56

 

(杉山容俊)

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