結婚10年、妻が語った「夫を避けている」意外な背景 カウンセラーが教える夫婦の問題を改善する方法
順子:はい、ちょっとだけ気持ちが落ち着きました。でもまだ怒っていますけどね。
安東:怒っているんですね。いいことだと思います。では、今度は順子さんから言いたいことがあったら言ってください。
順子:何よいまさら、謝ったら済むってことじゃないんだよ。
安東:はい、いいですね、怒り、出てますね。じゃあ、今度はその怒りの下にある感情を探ってみましょうか。
順子さんは、何にそんなに怒っているんでしょう? そこにはどんな気持ちがあると思いますか?
順子:何に怒っているか、ですか……。そうですね、怒っているのは、結婚式なのに夫が私を助けてくれなかったことですね。それがムカつきますね。
夫が助けてくれなくて悲しい
安東:怒っているだけですか?
順子:怒っているだけ? いや、違いますね。怒っているというか、なんだか悲しいです。結婚式なのに夫が私を助けてくれなくて、そのことが悲しいです。
安東:ありがとうございます、順子さんは悲しいんですね。壮太さんは、この悲しみを理解しておく必要があると思います。怒っているからごめんなさい、ではなく、悲しませてごめんなさい、と理解しておきましょう。
壮太:わかりました。ずっと妻に拒否されて、なんでこんな目にあわなきゃいけないんだって僕もちょっと怒っていたんですけど、意味もなくそうなってたんじゃなかったのかも、って理解できました。
あと、妻が悲しかったんだって言ったとき、僕もずっと悲しかったのかもって思いました。
順子:え、そうなの?
安東:ご夫婦が問題と直面しているときって、やっぱりお互いが傷ついているんだと思うんです。本当は仲良くしたいし、大切にもしたい。でもそれができないから。そんなときには、傷ついているのが自分だけじゃなくて、相手も傷ついていたのか、と気づけると、見え方もずいぶん変わってきます。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら