アメリカンキャンパー「ソリス ポケット」の誘惑 老舗ウィネベーゴ最小といいつつ全長5.4m超!

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ウィネベーゴとは、どんなブランド?

ソリス ポケットを製造するウィネベーゴは、1958年にアメリカ・アイオワ州に設立された老舗のコーチビルダーだ。60年以上の歴史で培った技術力やノウハウなどに定評があり、数多くのキャンピングカーメーカーがある北米でも、まさにトップブランドのひとつとして知られている。

また、同社製モデルは、昔から数多くの映画などに登場したことでも有名だ。例えば、「アバウト・シュミット」(2002年公開)、「ロング, ロングバケーション」(2018年公開)といった感動系ロードムービーから、「宇宙人ポール」(2011年公開)というSFコメディなどにも登場。ほかにもゾンビと人間の戦いを描いたホラー「ウォーキング・デッド」(2010~2022年放映)など、さまざまなテレビドラマにも使われている。ハリウッド映画やアメリカのドラマが好きな人は、どんなシーンに出てくるのかチェックしてみるのも面白いだろう。

ソリス ポケットは、どんなキャンピングカー?

ソリス ポケットの運転席
ソリス ポケットの運転席(筆者撮影)

そんなウィネベーゴのラインナップ中で、前述のとおり、最小といえる「クラスB」というジャンルに属するのがソリス ポケットだ。クラスBとは、北米特有のタイプで、ミニバンやワゴンをベースに車内をキャンピングスペースに変更したものを意味する。日本でいえば、ハイエースなどをベースにした「バンコン(バンコンバージョン)」と呼ばれるキャンピングカーに近いものになる。

ベース車両は、「ラム1500プロマスター(RAM1500 PROMASTER)」というフルサイズ商用バンのハイルーフ仕様だ。ちなみに、ラムといえば、昔からのアメ車好きには、かつてクライスラー傘下であった「ダッジ・ラム」ブランドのピックアップトラックが有名だ。とくに1980年代に起こった4WDのオフロード車人気、いわゆる「RVブーム」を知る層には、同ブランドのピックアップ車は憧れの的だった。

なお、現在、クライスラーはステランティスN.V.傘下となり、ダッジとラムも別々のブランドになっている。1500プロマスターはステランティスN.V.の商用車部門「ラム・トラックス」から販売されており、同じ傘下のフィアットがリリースする「デュカト」と共通のプラットフォームを採用している。

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