実績に乏しい若手、転職アピールの注意ポイント 「盛る」は絶対NG、面接で詰問されたら撃沈の憂き目

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ここも小細工は不要です。たとえば、

「先月、夫が疾病により退職となり、しばらく治療に専念することになりました。家計のために私も働くことを決めました」といった具合です。

もちろん、ここもこれだけで終わってはもったいない。たとえば、

「事情がどうあれ、働く以上、生半可な気持ちで仕事をするつもりはありません。私には家族の生活がかかっていますので、貴社で働くチャンスをいただけたら、全力で頑張ります」と必死さ、本気度をPRしておきましょう。

夫(妻)の転勤に合わせ転職したい人

20代~30代前半のための 転職「書類」受かる書き方
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コロナ禍でフルリモート勤務が認められるようになってから、こうした背景を持つ転職希望者も増えてきています。ただ、ポジティブな理由ではないこともあって、応募書類にどう表現すべきか頭を悩ます人も多いです。ここも前項と同じく、書いておかないと事情がわかりませんから、フォローを入れておきましょう。書くべき場所は前項と同じです。たとえば、

「妻がフルリモート勤務になったことがきっかけで、家族でよく話し合ってこの地での生活を選びました。せっかくだから私もこの地で働こうと思い転職先を探しています」と、背景や本音をそのまま伝えます。

高等テクニックとして、このままでは終わらず、この地域の中でなぜ、貴社を志望しているのかに話題を移しましょう。

家庭の事情によって住所も変わり新天地を探しているというプロセスをきちんと理解してもらったうえで、そうした中でも私は御社でぜひ働きたいんだ、という志望理由をアピールする絶好の機会だと捉えてください。

中谷 充宏 キャリアカウンセラー

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なかたに みつひろ / Mitsuhiro Nakatani

社労士、キャリアカウンセラー(キャリアコンサルタント)。NTTでSE、リクルーターを務めた後、1社で採用人事を含む経営企画を担当。2004年に独立開業。社労士として埼玉、東京を中心に中小企業の労務顧問を多数担い、2社の人事部長を任される等、現場最前線で人事労務コンサルを実践、労務問題と解決策を熟知。特に「モンスター社員」対策に精通。キャリアカウンセラーとして埼玉県教育委員会や自治体が運営する就労支援機関、4つの大学のキャリアセンターでの勤務を通じ就職支援実績が豊富。応募者と採用者の両面に精通する。NHK、読売新聞、マイナビ転職等マスコミ取材実績多数。著書に『面接官が本音で教える集団面接・GD完全対策マニュアル』、『20代~30代前半のための転職「面接」受かる答え方』(秀和システム)等がある。

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