実績に乏しい若手、転職アピールの注意ポイント 「盛る」は絶対NG、面接で詰問されたら撃沈の憂き目

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年齢のわりに昇進が遅い場合

30歳を過ぎていると、年相応の職位に就いていない点を厳しくチェックされる可能性は高いです。とはいえ、「前職では主任でしたが、実際には部長クラスの仕事をしていました」では、採用人事にとってはそれが事実なのか皆目わかりません。

ベンチャー企業なら昇進のスピードが速く20代でも役員級というのは珍しくないが、老舗企業ではそうはいかないという実情を、採用人事はちゃんと理解しています。

ということで、職歴の項目では、肩書があれば、

<配属>関東支社 第一営業部 浦和営業所 <職位>主任

というように書く。なければ、

<配属>本社 総務経理部 経理課 <職位>一般社員

と、隠さずポジションを明記しておくことをお勧めします。

つまり、ここでは「自分なりに頑張っていたつもりですが、前職では昇進のスピードは周りよりも遅かったです。ただ、貴社に転職が決まったら、前職の悔しい思いを糧に、より一層頑張るつもりです」といったフォローは不要ということです。面接で指摘を受けたら回答すればOKです。

夫(妻)の退職に伴い、転職したい人

たとえば「一旦、キャリアライフを離れて子育てに専念するつもりだったが、配偶者の不慮の事情等により家計を支える必要が生じた」といったケースが該当します。ポジティブな転職(再就職)理由ではないため、こういった件に触れておくかどうか、書くとしたらどう書くべきか、困惑する人が多いようです。

この辺りの事情は書かないとわからないので、フォローを入れておくと採用人事に対して親切で丁寧です。書く場所は、職務経歴に関する補足事項や備考欄、自由記入欄です。

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