お金のプロたちの本の中には、「FXで稼いだ」という声もありましたが、半数は「投資の初心者はやらないほうがいい」という意見でした。そもそも、FXとは何で、なぜ初心者にはおすすめできないのでしょうか。
FXの取引では、異なる国の通貨を交換・取引することで、為替レートの変動による差で儲けます。基本は「円高のときに外貨を買って、円安のときに高く売る」ことで利益を得ます。
例えば、円高ドル安のときにドルを買って、円安ドル高のときに売るとその差が利益となります。為替変動の傾向や動向を研究して、うまくつかめれば、儲けにつながります。
少ない資金で大きな投資ができるが、リスクもある
FXのおもな特徴は、次の3つです。
日本の株式市場は取引できる時間が決まっています。一方、FX市場は、東京だけではなく、ニューヨーク、ロンドン、シドニーなど、世界各国にあるため、平日は24時間市場が開いています。自分のライフスタイルに合わせて、朝でも夜でも取引ができるというメリットがあります。
しかし、いい面だけではありません。お金のプロの中には、夜中も市場が気になり「精神的に消耗した」という人もいました。夜中も市場が気になれば、気が休まるときがありません。
FXはFX会社の口座に証拠金(取引に必要な資金)を預けて取引をします。その際、「レバレッジ」を利用できます。レバレッジとは英語で「てこ」のこと。小さな力で大きなものを動かすことを指します。
FXでは最大で、証拠金の25倍まで取引ができます。1万円の証拠金を預けた場合、25万円分の取引ができる。つまり、小さな資金で大きな取引ができるのです。
少ない資金で大きな取引ができるのは魅力でもありますが、一方でリスクでもあります。
例えば、レートが1ドル=100円のとき、4万円の証拠金で100万円分、つまり、1万ドルを買ったとします(レバレッジは25倍になる)。その際、為替が1円、円安になれば1万円の儲けが出ますが、反対に為替が1円、円高になれば、1万円の損失となってしまいます。4万円を元手に儲けようとして始めたはずが、またたくまに3万円に減ることもあります。FXは「ハイリスク・ハイリターン」の取引といわれるのは、このためです。
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