アメリカ企業で増える「トップガン系CEO」の実態 仕事は戦争!マッチョな軍隊式経営がカムバ

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ノースカロライナ州ローリーでは、コンステレーション・デジタル・パートナーズ(CDP)というフィンテック企業が従業員を集め(何人かはそこで初めて直接会った)、NASCARのピットストップ作業を体験させていた。

トレーニングを提供したのは、NASCARのピットクルーコーチをしていたアンディ・パパタナシウが創業したオーバー・ザ・ウォールという会社。料金は1万ドルからで、人数やトレーニングの時間によって変動する。

日焼け止めと油まみれに

CDPの30人ほどの従業員は会社の駐車場に集合し、緑色のレーシングカーを囲んだ。インパクトレンチでホイールナットを外し、20キログラム以上あるタイヤを持ち上げ、新しいタイヤに交換してナットを締める。トム・クルーズの映画『デイズ・オブ・サンダー』の中で苦闘するピットクルーのように汗だくになり、日焼け止めや油にまみれる従業員たち——。

「こんなことを言うとバカみたいに聞こえるかもしれないが、タイヤを取り付けるところが一番大変だった」と語るのは、CDPのCEOクリス・コバックス。「トレーニングで学んだのは事前の計画が大事だということ。難しい課題でも訓練して事前に計画しておけば、かなり容易になる」

コバックスは、トレーニング後の数カ月で従業員がよく話し合うようになったと言う。従業員は、自分たちの弱みを互いに共有する方法を理解したようだ。

(執筆:Emma Goldberg記者)

(C)2023 The New York Times 

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