ランクル250「10の質問」でわかった開発者の志 ランクルがランクルであるために必要なこと

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そこで、ライトデューティとしてしっかりと扱いやすさを付与するために、走破性を高めつつ、実用性を担保することも重視しました。この両輪の性能の開発が、自分の一番のこだわりです。

質問7:レクサスGXとの差別化を教えてください。

回答者:森津圭太 MS製品企画部チーフエンジニア

プラットフォームは共用で、ボディもキャビンの部分については、多くを共用しています。一方で、しっかり差別化をしているのが、1つはパワートレインです。

先に発表されていたレクサスGX(写真:トヨタ自動車)
先に発表されていたレクサスGX(写真:トヨタ自動車)

GXに設定のあるV6ターボエンジンは、250にはありません。一方、足回りでは、300にも搭載しているE-KDSS(サスペンションの電子制御システム)を250に採用しています。こちらは、レクサスには搭載していません。

伝統とヘリティッジに基づくのが、ランドクルーザーというクルマです。一方、レクサスは先進性や洗練性というブランドに付随するイメージが大切で、こうした点を重視して開発しています。今回のランクル250は、ランドクルーザーとしてのオフロード走行の素性を大事にしています。

質問8:なぜ、日本仕様は2.7ガソリンと2.8ディーゼルなのでしょうか?

回答者:森津圭太 MS製品企画部チーフエンジニア

既存の1GD(2.8リッターディーゼルターボ)や2TR(2.7リッターガソリン)であっても、プラットフォームをはじめクルマの素性が良くなれば、「こんなにクルマって良くなるんだ」と感じていただけると思います。

日本については、まずはその部分を大切にしながら、2つの既存のエンジンを大切にしようと考え、ラインナップしました。

日本仕様はガソリン/ディーゼル車ともDirect Shift-8ATの組み合わせ(写真:トヨタ自動車)
日本仕様はガソリン/ディーゼル車ともDirect Shift-8ATの組み合わせ(写真:トヨタ自動車)

質問9:日本仕様にハイブリッドを設定しない理由は何ですか?

回答者:中嶋裕樹 チーフブランディングオフィサー

ハイブリッドも、全世界で出せるように準備しています。われわれとしては、そのために今回のモデルを開発したともいえます。

アメリカでは、すでに1モーターのハイブリッドシステムを「タンドラ」で導入しています。もちろん、それはカーボンニュートラルを考慮してのことです。

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