しかし、基本デザインは角型3灯式のヘッドランプのほうです。ヘッドライトは、あとから交換可能としています。
3灯式のクルマを買っても、あとで丸型にしようと思ったら、サービス工場で比較的簡単に交換できます。基本コンセプトは、ランドクルーザーのヘリティッジを採り入れることでした。
質問4:世界各地にデザインスタジオを持つ中で、デザインを手掛けたのは?
回答者:サイモン・ハンフリーズ チーフブランディングオフィサー
インテリアは、すべて日本のスタジオで行いました。エクステリアは、カリフォルニアのCALTY(Calty Design Research Incorporated)とのコラボレーションです。
ただし、基本的なプロダクションデザインは、すべて日本でやっています。アイデア開発や先行開発は、日本でやりました。そして、自分たちの持っているデザイン拠点も含めて、みんなで作り上げていきました。
質問5:なぜ、ルーフに“切り返し”があるのでしょうか?
回答者:渡辺義人 MSデザイン部主査
それには、2つの理由があります。1つは、昔のランクルのルーフです。昔のランクルのルーフって分厚いんです。だから、250もなるべく厚く見せたい。そこで、ルーフとピラーの間にアクセントを入れました。
また、ツートンカラーの塗り分けも、錯視によってルーフが厚く、凝縮した感じが出せると考えました。
もう1つの理由は、切り返しのリングのような部分に、部品をつけられるようにしたことです。たとえば、渡河用のエンジンシュノーケル。この部分に、排ガスを出すシュノーケルの取り付けができるようになっています。
質問6:開発において一番こだわった部分は何ですか?
回答者:森津圭太 MS製品企画部チーフエンジニア
ひとことで言うと、悪路走破性です。多くのお客様に長く、いろいろな場所でご使用いただけるように、プラットフォームの性能を高めたいという思いが、もっとも強くありました。ただ、それだけでは300と同じになってしまいます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら