入園者0でも最高売上高「さくらんぼ農場」の秘策 震災やコロナ禍という大ピンチに見舞われた
年間売り上げの半分以上を「観光」で稼いでいた
2020年、コロナ禍で観光農園に逆風が吹き荒れる中、それまでの強みだったさくらんぼ狩りの入園者数が0になりました。しかし、やまがたさくらんぼファームの売り上げは年商3億円を突破し、過去最高に達しました。
私たちの事業は、果樹の生産・販売・観光・加工・飲食の5本の柱で構成されています。その中でも、大きな売り上げを占めるのが「観光」と「販売」です。特に観光農園は、山形県内最大級で毎年約6万人のお客様を集客していました。年間売り上げのおよそ半分を観光部門で稼いでいたのです。
コロナ禍では観光の売り上げは見込めないと判断し、販売チャネルを「観光農園」から「通信販売」へ大きくシフトしました。特に自社のネット販売に注力し、今まで観光部門に使っていた戦力を迷わずそこへ振り向けました。結果、今までの「観光農園」を大きく上回る「通信販売」の売り上げを確保し、危機を乗り越えることができました。それどころか、気づけば過去最高売上高になっていたのです。
なぜ、こんなことができたのでしょうか? それは、以前とても「悔しい経験」をしていたからです。
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