中学時代は漫画家になる夢は自然に諦めていたが、作品を作ることは好きだったので美術部に入部していた。
また、友達がハンディカムを持っていたのでそれで撮影しビデオ作品を作るようになった。
「まだ将来のことは全然考えていなかったですね。高校は、家から最も近いという理由で選びました。高校でも授業は美術を選んで、ポスターとか作ってましたね。
高校になっても、やはりハンディカムでビデオ作品を撮ってました。DVDデッキにつないでダビングする要領で編集して、最終的にミュージックビデオみたいに仕上げていました。この頃から、自分はカメラマン兼ディレクターでしたね。みんなに指示して、橋から川に飛び込む映像を撮ったりした思い出があります。出演してくれてたのは、級友たちなんですが、ゾゾゾに出演してくれている長尾や内田も出てくれていました。彼らは、旧友です」
恋の告白は振られても、面接に落ちたことがない
ほぼ毎回スペシャルゲストとして登場し、いわくありげな物件の解説をする長尾さん。スタッフなのに一番の怖がりでコメディリリーフな内田さん。ふたりともゾゾゾには欠かせない人物だ。
「落合さんと2人で番組を始めて、番組の強度を補うなら自分が見知ってるメンバーのほうがいいだろうと思って旧友を呼びました。たまたま、長尾も内田もホラーが好きなので、『ホラー番組を始めたんだけどどう?』って声をかけたら、2人とも二つ返事でOKしてくれました」
高校卒業後、同級生は就職する人が多かった。皆口さん自身も、就職しなきゃいけないというムードをひしひし感じてはいた。
「ただ社会に出るには、自分には何もスキルがないことに気がつきました。何も持たないまま就職すると、たぶん自分に合わない仕事をしなければならなくなる。それはすごい苦手なので、将来的に路頭に迷いそうな気がしました」
『何か武器を持たなければならない』
と思った。だが、大学に進学するとやれることが広いぶん、何もせずに終わってしまいそうな気もした。悩んだ揚げ句、デザインの専門学校に通うことにした。
「家から毎日1時間くらい自転車を漕ぎ、荒川を越えて学校に通ってました。音楽を聞きながら自転車を漕ぐの好きなんで、全然苦じゃなかったですね。学校では、デッサン、ウェブデザインなどを勉強しましたけど、正直真面目に受けてなかったです。これはただただ、自分が無精者でした」
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