番組上ではほとんど姿が映らず、カメラマンと進行に徹している皆口さんだが、そもそもゾゾゾは皆口さんの「心霊スポットを食べログのように評価したサイトが作りたい」という個人的な発想からはじまったという。
そんな皆口さんはどのような人なのか? 生い立ちから伺った。
学生時代から「カメラマン兼ディレクター」
皆口さんは埼玉県のふじみ野市に生まれた。
【2023年8月13日17時15分追記】初出時の表記に誤認があったため、上記の通り修正しました。
「本当に小さな頃は電車の運転手になりたかったですけど、物心ついたあとは漫画家になりたかったですね。小学校の頃は腱鞘炎になるくらい毎日描いてました。
でも段々、漫画を読むことで満足できちゃって。『自分の描きたい漫画を描いてくれる人がいるなら別に自分で描かなくてもいいのでは?』と思うようになりました」
中学校に入る頃には、漫画家になるという夢は自然消滅していた。全体的な成績はあまり芳しくなかったが、国語と美術の成績だけはよかった。
その後、ホラーチャンネルを設立するくらいだから、子供の頃から怖い作品が好きだったのだろうか?
「小学1年の時にドラマ『金田一少年の事件簿』の1話目を見ました。その中で花嫁の首が切断されるんです。真っ白いウェディングドレスとシーツが真っ赤に染まる……。
そのシーンがトラウマになっちゃって、ホラーがダメになっちゃったんです。特に首が吹っ飛ぶ作品がダメで。『銀狼怪奇ファイル』の首なしライダーとかも怖くて。もういつ首なしが出てくるか分からないからそう言う怖い系はずっと避けてたんです。あんまり怖がるので、親も見せないほうがいいだろうって思うぐらいでした」
小学時代はずっとホラーを避けてきたが、中学になって「怖いもの見たさ」の気持ちがうずいてきた。
「それで中1の時にトライしたのが『ほんとにあった!呪いのビデオ』だったんです。で、これが本当に怖くて、また眠れなくなっちゃったんです(笑)。この作品は本当に怖くて、今でもちょっと怖いです」
再びホラー作品が苦手になったが、中学でできた友達はノリがよかった。
「そんなに怖いなら、みんなで見ようぜ!!」
と、皆口さんの家に集合してみんなでホラー作品を見た。
「みんなでキャーキャー言いながら見ました。やっぱりめちゃくちゃ怖かったんだけど、『もう一本見よう!!』『じゃあもう一本見よう!!』って続けて見ているうちに、いつしか観れるようになった。それからは逆に昔感じた怖さを求めて、ホラーを漁るようになりました。でも何を見てもやっぱり、あの時の怖さはなくて。今でも、ホラー映画を見る時には『子供の頃に感じていた恐怖』を確かめてみたいという気持ちがありますね」
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