「台湾有事」を防ぐために西側諸国は何をすべきか。元空将が語ります。
──台湾海峡で緊張が続いた場合、どんな事態になると予想しますか。
考えられるシナリオの1つ目は極度の緊張状態の継続だ。第3次台湾海峡危機(1995〜96年)では一触即発のリスクもあった。これと同じような「グレーゾーン」が長く継続するような状態だ。2つ目は、台湾の孤立化だ。台湾発で毒性の強い感染症が広がったなどと口実をつくり、台湾を封鎖する。物理的遮断のほか、サイバー攻撃や海底ケーブル切断によってネット上からも遮断し、混乱に乗じて対中融和政権を確立する。3つ目が本格的な軍事侵攻だ。軍事侵攻は簡単ではないが、中国は当然、準備をしている。これらを組み合わせることもあるだろう。
──中国の軍事的膨張に強い懸念を示されています。

![週刊東洋経済 2023年8/5号(台湾リスク)[雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/51MBm+xbMQL._SL500_.jpg)
       



        
        
        
      
        
      
        
        
        
        
      
        
        
        
        














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