会議が無駄な時間に終わるのを防ぐ意識ポイント 会議は5種類、目的によって所要時間は変わる

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説得は、それを聞く人たちを変えたくて行うのではない。自分が提案するやり方や成果は、聞いている人たちにとってもメリットがあると思っているから行う。

それではここで、本稿における「説得」の意味をはっきりさせておこう。私の言う「説得」は、相手の意見に挑むことでも、目標を強制することでも、巧みに人を操ることでもない。また、雄弁であるかどうかという話でもない。

いまあげたことはどれも、「押しつけ型」のアプローチだ。そういうアプローチにも効果はあるが、変化を定着させたいならポジティブな説得を目指したほうがいい。

相手を追い詰めてはいけない

ポジティブな説得は、聞き手の注意を引きつけるばかりか、説得の中身が聞き手のためになることだと彼らに理解させ、そう信じさせることができるものだ。

世界的ロングセラー『人を動かす』の著者で自己啓発の元祖であるデール・カーネギーが見出した自分の考えに相手を引き寄せるアプローチは、ウィン・ウィンを求めるやり方の典型で、この種の説得は、された側の心に強く刻まれる。

相手を追い詰めて、何かを要求するようなやり方はいただけない。そうではなく、手を差し伸べる気持ちで彼らのためになるアイデアを公開し、向こうから歩み寄ってくるのを静かに待つ。このような形で説得すれば、長い目でみたときに、どちらの側にも望ましい結果がもたらされる。

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