村上世彰氏が再来、「半導体商社」に再編の機運 菱洋エレクトロとリョーサンの統合は刺激剤に

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村上世彰氏とリョーサン、菱洋エレクトロのロゴ
村上世彰氏(下写真)は、統合へと進むリョーサンと菱洋エレクトロの2社に目をつけている(写真撮影は左上:今井康一、右上:記者、下:梅谷秀司)

半導体メーカーから製品を仕入れ、電機メーカーや自動車メーカーといった顧客に販売する半導体商社。この業界に〝あの男〟が再び姿を現した。

「彼とはいろいろと意見交換をしている。この業界の再編・統合について持論がある方。今回の経営統合についてダメと言うことはないだろう」

上場半導体商社で売上高5位につけるリョーサンの稲葉和彦社長はそう話す。稲葉社長の言葉にある「彼」とは、物言う株主として知られる村上世彰氏のことだ。

村上氏が関わる投資ファンドはこれまでも、半導体商社の再編に絡んできた。2019年には半導体商社のエクセルを買収。土地や建物といった事業用意外の資産をファンドに対して現物配当させた。事業用資産だけを残したエクセルは、現在売上高2位の加賀電子が買収した。

菱洋との経営統合に着目?

村上氏が実質的に支配する投資会社のシティインデックスイレブンスがリョーサンの開示資料に出てくるのは、2023年3月期の有価証券報告書から。今年3月末時点で2.2%を保有する大株主として登場した。

シティはその後、断続的に株を買い増し、保有比率は足元で7.5%にまで上昇している。「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」が、大量保有報告書に記された保有目的だ。

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