10年で1人前の「寿司職人」3年で握らせる店の狙い 早く握りたい若手も多く、離職率も課題にある
寿司が世界的なブームとなって久しい。日本を訪れた外国人の多くも、日本の新鮮で美味しいお寿司を堪能している。
寿司を握る、寿司職人は引く手あまたで、海外であれば年収は軽く1000万円を超えるというニュースも話題になった。
そんな寿司職人だが、一人前になるまでの道のりは長い。「飯炊き3年、握り8年」や「シャリ炊き3年、合わせ5年、握り一生」などといわれており、一人前になるには10年近くを覚悟するものだ。握り手になるまでには多くの時間を要し、皿洗いに始まり、食材に触れられるようになるのさえも数年かかる。
3年目の寿司職人がお店で握る
この寿司業界の常識を打ち破ったのが、2022年4月23日にオープンした「鮨 銀座おのでら 登龍門」。銀座という一等地の路面店でありながら、3年目の寿司職人がカウンター越しに寿司を握る。
同店は、立ち食いスタイルだ。客がスマホから注文すると、タブレットでオーダーを受ける仕組みになっている。“おこのみ”が中心だが、握り手に任せる“おまかせ”、「おすすめの五貫セット」(1780円)や「おのでら堪能 十貫セット」(4980円)も用意。オペレーションの負荷を考慮して、つまみ(=料理)は3種類程度、お酒は日本酒、焼酎、ビールなど6種類に厳選している。
「鮨 銀座おのでら 登龍門」を運営するのはONODERAフードサービスだ。その中心にある店が、2013年4月1日にオープンした「鮨 銀座おのでら総本店」である。
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