BTSメンバー･Vを1日で2歳若返らせた法律が施行 韓国｢満年齢統一法｣が施行､数え年なくし満年齢に統一
「韓国人の年齢がたった1日で1、2歳若くなった！」。そんな奇妙が現象が韓国で起きた。
2023年6月28日、韓国で「満年齢統一法」という法律が施行された。これは、韓国では年齢の数え方で生じる混乱をなくそうというのが目的だ。
韓国では、生まれた年度を1歳と数える「数え年」（韓国年齢）と、韓国の兵役法や青少年保護法などに適用される意「年年齢」（現在の年度から出生年度を引いたもの）が混用されており、外国人が韓国人の年齢を知るうえで少なからず混乱する慣習だった。
そのため、そういった韓国の年齢の数え方は海外でも話題になっている。アメリカの時事週刊誌『TIME』は、「新しい年齢計算法によって、すべての韓国人が少なくとも1歳若くなる」と報道した。
満年齢に加え「数え年」「年年齢」が混用
同誌は「韓国人は子宮にいる時間を年齢に含めるため、他国の人よりも通常1、2歳年齢を多く数える。主要国家の中でこのような慣習を持っている国は韓国だけだ」と紹介した。さらに、「このような伝統的な年齢の数え方は、年齢に基づく上下関係を重要視する社会環境と職場で広く使用されてきた」と説明している。
イギリスのBBC放送は、韓国の場合伝統的な数え方に基づいた「韓国年齢」以外に「満年齢」と「年年齢」など合計3つの年齢の数え方が存在してきたと前置きし、そのうえで「江南スタイル」で世界的なヒットを飛ばした歌手PSY（サイ）を例に挙げた。彼は1977年12月31日生まれで、満年齢では45歳だが、年年齢では46歳、韓国年齢では47歳になる。
アメリカの『ウォール・ストリート・ジャーナル』（WSJ）紙は、「満14歳の学生たちが満13歳のクラスメイトに『ヒョン（兄さん）』と呼ぶように言い始めた」というエピソードまで紹介。その一方で、厳格な上下関係に慣れている韓国社会の中には、今回の法律施行で多少の混乱が起こる可能性がありそうだと伝えている。
