あのセブンの上を行く「最強コンビニ」とは? 北の大地で磨かれた究極のサービス精神
取材班が訪れたのは、北海道の初山別村(しょさんべつむら)。札幌から200キロメートル以上北へ、車で4時間。周りは海と山だけしかない。人口はわずか1300人ほど、商店自体ひとつもなく、過疎に悩む典型的な村だ。そこへセイコーマートは新店舗を開店させたのだ。
人が少ないからといって商品の品揃えにいっさい手を抜かない。野菜をはじめとした食材の数や、お菓子やインスタント食品もスーパー以上。生活に必要な日用品も何でもそろう。人気のホットシェフもちゃんとあるし、人気の少年誌も発売日には店頭に並ぶ。
これには村の人も大喜び!
「これまで買い物は、20分かけて隣町まで行ってたから大変だった。近くで買えるようになったのはうれしい」
初山別村の住民は言う。それでも元々20分かけて通っていた隣町の店も、セイコーマートである。
北海道の就職希望ランキングの上位に登場
それにしても満足に集客が見込めない場所に出店しているのはなぜなのか。セイコーマート 代表取締役の丸谷智保さんは言う。
「お客様のリクエストがあれば、採算度外視で全力で応える」
そう、セイコーマートは、採算が合わないであろう地域や場所でも、必要とされれば出店する。北海道最西端の奥尻島や最北端の稚内、さらには離島の礼文島にもセイコーマートはある。
セイコーマートはみんなを幸せにしていた。その結果が北海道内の就職希望企業ランキングにも表れており、銀行についでなんとセイコーマートは第3位なのだ。安さや便利さだけでない「奉仕のサービス精神」も加わってこそが、セコマの満足度が抜群に高い秘密だったのである。
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