月収16万、1000万貯めた彼女の「リアルな生活費」 収入を上げなくても生活できる術を教えます

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もちたまさんの話を伺っていると、本連載のテーマである「倹約の可能性」を感じる。固定費を削って支出を減らせば、収入が高くなくても暮らしていける。節約とは、不安定な時代を生きていくうえでの一つの技術だ。

月々の生活費のうち固定費は、家賃を含んで5万円くらいだという。

「節約で大事なのは、何より固定費を削ることだと思います。ここをしっかりそぎ落とせば、ある程度の貯金はできる。私の場合、まずは通信費の見直しから着手しました。8000円くらいかかっていたのが格安スマホに乗り換えて月々3000円になり、年間で6万円の節約です(※現在はさらに安いプランに変更し、月1000円)」

新生活では、業務用スーパーをフル活用したり、電気とガスを同一の会社にまとめて公共料金の支払いが安くなる支払い方法を選んだり、生活コストを下げる方法を調べては地道に取り組んでいった。

「私は狭いお風呂に入りたくないのですが、そうした物件を選ぶと家賃が高くなってしまいます。そこで家の風呂にこだわらず、月々2880円の格安ジムに入会して、お風呂を利用しています。これによって水道光熱費の節約にもなりました」

一方で、食費は節約しすぎないのがもちたまさん流だ。業務用スーパーやふるさと納税などは活用しつつ、無理な我慢はしていない。現在の食費は3万3000円程度。

「私は食費が一番後回しにすべき節約項目かなと思っています。缶ビールを我慢しても1本約300円の節約にしかならない。それだったら楽しみたいなと。食費1カ月1万5000円生活にもチャレンジしているのですが、楽しく節約に取り組めるものの、金額としては大きくないので、もっと楽に削れるものを先にやるほうがいいと思います」

食材
朝食
「食費1カ月1万5000円生活」にチャレンジ。業務用スーパーでまとめ買いした食材(上写真)で、オープンサンドや新じゃがのクリームスープなどを楽しんだ(写真:「もちたま【元月収10万円女子】」より)

化粧水を手作りし、オシャレに使うのは月5000円

美容やオシャレが好きな人にとっては、洋服や化粧品などをどこまで削るかは悩むところかもしれない。もちたまさんの洋服・美容費は月5000円程度だという。そのコツやどのような考えで運用しているかを聞いてみた。

① 洋服は“購入ルール”を設ける

「私は学生時代に洋服にお金をつぎ込んでしまった人間なので、洋服を買う際のルールを決めました」

基本的にはプチプラで購入すること。そして欲しいと思った服をレジに持っていく前に、必ず試着をして「この服を着てデートに行けるのか?」と冷静に自分に問いかけることだ。例えば、かわいいTシャツでも人と会うときに着られないと思ったら買わないようにする。すると、失敗もあまりなくなったという。

「学生時代は安いものをたくさん買って結局着ないことも多かったので……」

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