5800万円超の英国製スポーツカー「MONO R」の凄み 公道を走れるフォーミュラーカーが日本上陸

拡大
縮小
サスペンションまわり
MONO Rのサスペンションまわり(筆者撮影)

足まわりでは、前後サスペンションに、スポーツカーなどに採用例が多く、コーナリング中の安定性などが高いツインウイッシュボーン(ダブルウイッシュボーン)式を採用。スプリングの硬さや減衰力を細かく変更できるフルアジャスタブルタイプとすることで、さまざまな走行シーンやドライバーに対応する。

MONO Rのホイール
MONO Rのホイール(筆者撮影)

また、前後17インチのホイールは、F1などのレーシングマシンへの採用実績も豊富なOZレーシング製を採用。ピレリ製のタイヤは、フロント205/45-R17、リア255/40-R17とかなりのワイドなサイズで、コーナーなどでの高いグリップ力を想起させる。

MONO Rのシングルシート
MONO Rのシングルシート(筆者撮影)

シングルシーターのため、運転席は非常にシンプルだ。シートやステアリングなど、室内の各部にもカーボン製を装備することで、車体の軽量化に貢献する。また、中央部にディスプレイも備えたステアリングは、BACのオリジナルだ。トラクションコントロールなど、さまざまな制御スイッチが並ぶステアリングを見るだけでも、フォーミュラーカーのコクピットを彷彿とさせ、かなり気分が高揚する。

日本仕様の価格や販売網

ビジュアルカーボンを使った仕様
ベスポーク オートモーティブが扱うビジュアルカーボンを使った仕様(筆者撮影)

今回日本に投入される2台は、東京に拠点を持つ「ベスポーク オートモーティブ」と、福岡の「永三MOTORS」が販売ディーラーとなり、それぞれ1台ずつ販売することになっている。

今回展示された2台のうち、ボディパネルにカーボン地が透けて見えるビジュアルカーボンを使った仕様は、ベスポーク オートモーティブが担当。価格(税込み)は5806万6800円だ。

永三MOTORS
永三MOTORSが取り扱うホワイトとブラックのモデル(筆者撮影)

また、ホワイトとブラックのモデルは、ベーシックな仕様にホイールやステアリングなどをカスタマイズしたもので、永三MOTORSが担当。価格(税込み)は4798万6400円で、ビジュアルカーボン仕様ほどではないが、こちらもなかなかプレミアムなプライスとなっている。

次ページ究極のスポーツカー、今後はFCV版の開発も計画中
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT