「4歳以下の子供」女性人口比で多い地域トップ30 子育て支援策で自治体間で格差が広がる未来

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『20~39歳女性人口当たり0~4歳児数』でトップの沖縄県南城市(写真:いつか /PIXTA)
「住みよさランキング2023」全国総合トップ200の記事に続いて、『都市データパック』2023年版を基に、「住みよさランキング」の指標に含まれている「子ども医療費助成制度」の対象年齢など、子育てに関わる自治体ことのデータや支援策の現状を解説する。

日本の将来推計人口の最新値(令和5年推計)が2023年4月に公表された。概要は、50年後の日本では総人口が現在の7割にまで減少し、65歳以上の人口が4割を占めるという衝撃的な内容だ。このような結果になった背景は、当然ながら生まれてくる子どもの数の減少に歯止めが掛かっていないためである。

推計に利用された合計特殊出生率も前回の1.44(2065年)から1.36(2070年)に最低値を更新し、将来にわたり出生数の回復が見通せない。図①は外国人を含んだ総人口の推計を年少人口(15歳未満)、生産年齢人口(15~64歳)、老齢人口(65歳以上)別にした割合になる。

(出所)国立社会保障・人口問題研究所『出生中位推計表』

2070年に向けて年少人口の割合が低調なまま推移し、生産年齢人口は2020年と比較して7ポイント以上割合を下げる。その一方で、老齢人口だけが2070年には対2020年比で10ポイント以上上昇すると試算されている。

(※外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

0~4歳児が多くいる地域は?

次の表は『20~39歳女性人口当たり0~4歳児数』の上位30市。今回の平均値は0.357(前回値は0.365)。値が0.5を超えたのは上位6市のみ。前回結果と比較した伸び率では、30市中21市がマイナスとなった。

上位30市の顔ぶれは、九州・沖縄地域が圧倒的に多い。関東では千葉県勢の2市のみがランクインし、うち印西市のみ0.5以上の高スコアとなっている。印西市は、若いファミリー層を中心に人口増が続いている関東では希少な都市。人口増加率でも全国トップクラスで、3年前比で6%以上と高い伸びを示している。

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