「日経平均銘柄」株価上昇率トップ10&ワースト10 2023年5月の騰落状況、上昇率の上位は半導体関連

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バブル後最高値を更新している日経平均株価(写真は6月6日、撮影:尾形文繁)

2023年5月の日経平均株価は上昇軌道に乗り、バブル崩壊後の最高値を連日更新した。

生成AI(人工知能)の本格普及を期待して、海外勢を中心に値ガサの半導体株に買いが集まり、指数の上昇を牽引した。5月末は4月末比2031円高の3万0887円で取引を終えた。月間上昇率は7.0%だった。

ここでは、個別銘柄に焦点を当てて、その騰落状況を振り返ろう。日経平均構成銘柄を対象に、2023年5月の株価上昇率の上位10銘柄と下位10銘柄を一覧にまとめた(6月5日時点)。2023年4月28日と2023年5月31日の終値を比較して騰落率を算出した。分割・併合を実施した銘柄は株価を遡及調整している(※外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。

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上昇率の上位には半導体関連

1位のアドバンテストを筆頭に、上昇率の上位には半導体関連銘柄が並んだ。同社株式の月間上昇率は69.9%。5月の1カ月間で時価総額を約1兆4000億円も上げた。この上昇額だけで、東京ガスや旭化成などの時価総額を上回る。東京ガスも旭化成も日経平均株価を構成する大型銘柄だ。

生成AIの利便性が実感されて普及が始まるとともに、半導体需要の再拡大が期待されている。アメリカの大手半導体メーカーの直近業績も好調で、海外投資家の強気の買いが日本市場にも及んだとみられる。半導体製造装置メーカーのSCREENホールディングスの5月の株価上昇率も30%を超えた(株価上昇率2位)。

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