商売で2つの選択肢を迫られた際に考えたい損得 中学生でもわかる「遊園地出店ごっこ」が映すこと
「それでは、チームごとに、どの場所にどのお店を配置するか決めてみましょうか。ではスタート!」とナ先生。
教室のあちこちから相談する声が聞こえてきた。
「まず利潤を計算してみようぜ。各店の予想利潤!」
「そうだな、僕があの表に書いてくるよ。先生! パソコンちょっと使ってもいいですか?
利潤を計算して表に書き込みたいんです」
ギョンホとジェジュンが計算して、表を完成させた。
儲けが多い店ばかりを選んでいたら…
「黄色のセルでは『ピリ辛トッポッキ』を選ぶのがよさそうだな。『マンナチキン』のほうが売り上げは多いけど、経費まで考えると『ピリ辛トッポッキ』のほうが利潤は多いだろ。オレンジのセルでは『スイートデザート』!」とジェジュン。
「ジャージャー麺のほうがひかれるけどなあ」とギョンホ。
「おい、儲かるかどうかだよ! おまえの好みに合わせてやるんじゃないんだから。ジャージャー麺は家でたらふく食ってくれよな」とジェジュン。
ギョンホとジェジュンは利益を最大限にする方向で飲食店を1つずつ決めていき、遊園地の地図に貼った。ナ先生は、真剣に話し合っているジェヨン&ソナのチームにそっと近づいて、話に耳を傾けた。
「場所をどこにするかも大事じゃないかなあ」とソナ。
「メリーゴーランドは小さい子どもたちが乗ることが多いけど、子どもたちは辛いトッポッキよりはピザを食べそうじゃない? メリーゴーランドの隣をピザ屋にするのはどう?」とジェヨン。
「そうだね、そうしよう。だけど、どのセルも儲けが多い店ばかり選んだら、大人が好きそうなメニューがなくなっちゃったね。トッポッキ、デザート、ピザ、タコス、全部、小さい子とか私たちみたいな学校の生徒が好きそうなメニューばっかりじゃない? プルコギとか餃子スープみたいな、大人が喜ぶメニューのお店も一軒くらいないとだめだよね?」とソナ。
「そうそう。予想利潤を優先してお店を選んだけど、長期的に見て、大人向けのメニューも1つくらいないと、親子連れでしょっちゅう来てもらえなくなっちゃうもんね」とジェヨン。
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