横浜ロープウェー「片道1000円」集客の手応えは? ヨコハマ・エア・キャビンの利用者300万人突破
横浜のウォーターフロント「みなとみらい21地区」は、スタイリッシュな高層ビルが建ち並び、平日は周辺に拠点を置く企業のオフィスワーカー、休日は多くの観光客でにぎわう。
文字通りエリアの目印としてそびえ立つ「横浜ランドマークタワー」は7月16日で開業30年。周辺の区画に広大な空き地が目立った開業当時に比べると街の風景は一変している。
2021年4月、ロープウェーが登場
新たなスポットの1つが2021年4月に運行を開始した都市型ロープウェーの「YOKOHAMA AIR CABIN(ヨコハマ・エア・キャビン)」。JR・横浜市営地下鉄の桜木町駅の駅前広場にある乗り場と、プロムナードの汽車道の先にある「運河パーク駅」の間、片道630mを約5分で結ぶ。
最高高さ40m、8人乗りのキャビン36台が運行しており定員は288人。運河パーク駅は2階部分で商業施設「横浜ワールドポーターズ」の歩行者デッキと連絡する。夜には照明デザイナーの石井幹子さんによる駅舎やキャビンの光の演出がみなとみらいの夜景の一角を担う。
民設民営で泉陽興業(大阪市浪速区)が約80億円かけて整備した。横浜市には駅舎の土地とロープウェー上空の占有料が支払われる。同社はみなとみらいの大観覧車「コスモクロック21」がある「よこはまコスモワールド」のほか、葛西臨海公園や刈谷ハイウェイオアシス、天保山、淡路サービスエリアなどにある観覧車や遊園地を手掛けている。
ヨコハマ・エア・キャビンは2022年に日本デザイン振興会の「グッドデザイン賞」を受賞した。同社はプレスリリースのなかで「日本で初めて都市部に常設される索道としてデザインは非常に重視され、横浜市都市美対策審議会のご指導を受けながら搬器や駅舎の意匠、色彩はもちろん、支柱基礎の形状にまで景観に配慮しました」と強調した。
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