横浜ロープウェー「片道1000円」集客の手応えは? ヨコハマ・エア・キャビンの利用者300万人突破

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料金は大人片道1000円、往復1800円。移動手段として考えるとかなり高額。ランドマークタワーの展望フロア(大人1000円)や大観覧車(900円)と同様、みなとみらいのアトラクションの1つととらえたほうがよさそうだ。大観覧車とのセット券(大人片道1500円、往復2300円)もある。

ヨコハマ・エア・キャビンの夕景
日没後のヨコハマ・エア・キャビン。各ゴンドラのLED照明装置が光の演出をする(記者撮影)

では実際に2021年4月22日の開業以来、どれだけの利用があったのか。

1日1万人超の利用も

泉陽興業の最新の集計によると、2023年5月18日に開業以来の累計利用者数が300万人に到達した。2022年2月15日に100万人、同年9月17日に200万人の節目を達成した。ホテルのレストラン・宿泊とのセットチケットや2021年12月開始のウェブチケットが貢献したという。

とくに大型連休期間中は客足が伸び、2023年5月4日には1日あたりの売り上げが過去最高を記録した。同日の利用者は1万1100人で、人数では2022年5月4日の最高記録(1万1300人)に匹敵する水準だった。

同社東京支社の松下克哉常務取締役は「行動制限緩和を契機にみなとみらい全体が新型コロナウイルス感染拡大前のにぎわいに戻ったことがなによりの要因。遠方から訪れる人が増え、外国人観光客の利用も拡大している」と説明する。そのうえで「晴天にもかかわらず強風で営業できない日があるが、安全を第一に考えて運行していきたい」と話す。

ヨコハマ・エア・キャビン 桜木町駅
ヨコハマ・エア・キャビンの桜木町駅(記者撮影)
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