小野寺元防衛相、G7広島サミットは「歴史的」 橋下氏は「核抑止力が必要とはっきりした」

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

梅津弥英子キャスター(フジテレビアナウンサー):110年前の大正二年に竣工。陸軍兵士の軍服などの製造や保管を行っていた「旧広島陸軍被服支廠」。78年前の8月6日、焼け野原となった広島で、被服支廠には多くの被爆者が治療や水を求めてたどり着いた。臨時救護所となったこの施設で3000人以上の人が命を落とした。当時は診療所や託児所などの施設を含め100ほどの建物があったが、現在は4棟の建物を残すのみ。赤レンガ造り、基礎部分には鉄筋コンクリートが使われ、110年前の建物としては非常に珍しいという。

特別に許可を得て建物内に入る。建物は3階建て。戦後は一時、広島高等師範学校の校舎や民間企業の倉庫として使われていたこともあったが、ここ約30年は手つかずのままとなっていた。原爆が投下されたあと、多くの人が建物2階に収容された。手の施しようのない状態の人が多く、3000人以上が亡くなった。 

けさの日曜報道はG7サミットが開かれている広島市にある「旧広島陸軍被服支廠」からお伝えする。 

G7サミット最終日、ゼレンスキー氏参加

松山俊行キャスター(フジテレビ政治部長・解説委員):78年前の8月6日、広島に投下された原子爆弾により、その年の終わりまでに約14万人が亡くなったと推計されている。私たちがいるこの建物でも3000人以上の被爆者がなくなった。ロシアによる核の威嚇を受けているウクライナのゼレンスキー大統領が、ロシアによる侵攻後初めてアジアを訪問、来日した。G7や招待国などのリーダーらの前で話をする。ゼレンスキー大統領がこのタイミングで広島に来た意義は。 

小野寺五典氏(元防衛相・自民党安全保障調査会長):日本にとっても今回のG7サミットは平和のメッセージを出すとても重要なもの。ここにゼレンスキー大統領が加わることは、世界に大きな意義を発信するとても重要なことだ。広島でサミットをする意義は核の問題について正面から議論をするということ。今、その核の脅威にさらされているウクライナのゼレンスキー大統領がここでメッセージを発することで世界の注目が今ここに集中している。歴史的なサミットだ。

橋下徹氏(番組コメンテーター・弁護士・元大阪府知事):欧州諸国とゼレンスキー大統領は外交で緊密な関係があるが、重要なのはインドやインドネシアなどグローバルサウスと呼ばれる国々の首脳と対話すること。これらの国々はロシアへの制裁に舵を切っていない。ゼレンスキー大統領がインド、インドネシアをはじめグローバルサウスの国々と対面で話をする、支援を訴える、ロシアに対し制裁を、厳しい姿勢を取ってくれと直接訴える。この場は今回のG7で最大の意義がある。

(画像:FNNプライムオンライン)
次ページロシア制裁…“抜け穴”を塞ぐ術あるか
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事