「部下が成長しない」ダメ上司が見落とす3つの事 気づかぬうちに「北風アプローチ」してませんか

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部下に変化を求めるときの大原則は、部下が自分から変わりたくなるように仕向けることです。

ここで思い出してほしいのが、イソップ寓話「北風と太陽」です。この話はご存じの方も多いでしょう。

北風と太陽が力比べをすることになり、通りすがりの旅人の外套を脱がせようとします。

北風が力いっぱい吹いて上着を吹き飛ばそうとするも、うまくいきません。

それに対して太陽が日光を照らしつけると、旅人は暑さに耐えかねて自ら外套を脱ぐ、というお話です。

1人ひとりの強みを生かすアプローチは

この寓話は、誰かに何かの行動を起こさせたいとき、無理やりやらせようとしても逆効果になり、本人がそうしたくなるように仕向けることが有効だと教えてくれます。

私には間もなく小学生になる息子がいるので、先日久しぶりに北風と太陽の絵本を読んだのですが、大人になってこの物語を読むと、ツッコミを入れたくなるところがあります。

この勝負、圧倒的に北風が不利です。旅人の外套を脱がせるという勝負において、北風はどう考えても勝ち目がありません。「持っている服を着せる」という勝負であれば、北風が圧勝したことでしょう。

勝負に負けた北風は、「なんでも無理やりやろうとするのはよくないんだね」と太陽にしおらしく語ります。子どもに向けた物語になっているとわかってはいるのですが、1人ひとりの強みを生かしたいとつい考えてしまう私としては、なんとも煮えきらない気持ちになりました。

しかし、読み終えてふと、「自分は北風アプローチをすることが多いだろうか? それとも太陽アプローチをすることが多いだろうか?」と自問してみると、意外なことに気づきました。

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