イトーヨーカ堂の苦渋の決断も、メーカーに驚きはない。
業績は絶好調のセブン&アイ。しかし物言う株主から揺さぶられて袋小路から抜け出せない。『週刊東洋経済5月15日(月)発売号では「漂流するセブン&アイ」を特集。イトーヨーカ堂の改革やそごう・西武売却の舞台裏を徹底取材、なぜ構造改革を進められないのかその理由を探る。
「遅かれ早かれいつかは起きることだろうと思っていた。だから大きな驚きはない」
3月9日、イトーヨーカ堂がアパレル事業から撤退するというニュースを聞いた大手アパレルメーカーの幹部は、そう語った。
ヨーカ堂は2026年2月期までに、自社の紳士・婦人・子供服から撤退し、肌着と衣料品テナントのみとする方針だ。
完全撤退ではないとはいえ、「祖業」のアパレルから撤退するという知らせは、世間に驚きをもって受け止められた。その反応を受けてか、セブン&アイ・ホールディングスの担当者は、「ヨーカ堂から衣料品売り場が完全になくなるわけではない」と強調した。
24年春夏以降の計画は白紙の状態
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