ホンダ「ZR-V」対トヨタ「RAV4」ミドルSUV比較 価格帯も近く、類似点も多い2モデルを分析する

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

運転席からの視界を比較

ZR-Vの運転席からの視界
ZR-Vの運転席からの視界(写真:本田技研工業)

運転席からの視界は、両モデルともに、広くて開放感があり、運転しやすい。とくにZR-Vは、フロントボンネットの先端も見やすく、狭い路地などでの切り返しなども楽だ。運転席からのアイポイントは、ZR-Vのほうがやや低めで、どちらかといえばスポーティーな印象。RAV4のほうが比較的高く、いわゆるSUV的だといえる。

エレクトリックギヤセレクター
ZR-Vのハイブリッド車で採用されているエレクトリックギアセレクター(写真:本田技研工業)

ステアリングなどの握りやすさも両車互角だが、ハイブリッド車については、シフトの操作方式が異なる。ZR-Vのe:HEVには、D(ドライブ)やP(パーキング)、R(バック)、N(ニュートラル)などの各スイッチを押して操作する「エレクトリックギアセレクター」を採用する(ガソリン車はレバー式)。対してRAV4のシフト操作は、ハイブリッド車、ガソリン車ともに一般的なレバー式だ。

ZR-Vの運転姿勢イメージ
ZR-Vの運転姿勢イメージ(写真:本田技研工業)

また、ZR-Vは、運転席に座ったときのドライビングポジションがSUVとしてはかなり独特なことも特徴だ。両足をやや前方に伸ばすような体勢となるため、まるでセダンに乗っているような印象となる。シフト方式はもちろん、着座姿勢についても、慣れれば問題ないレベルなのだが、一般的なSUVをイメージしているユーザーには、最初はやや違和感を持つ人もいるかもしれない。その点、RAV4は、シフト方式はもちろん、着座姿勢もかなりオーソドックスな感じだ。SUVに慣れている人なら、初めて運転する際も自然と馴染めるだろう。

室内サイズ・シート・荷室の使い勝手

ZR-Vのインテリア
ZR-Vのインテリア(写真:本田技研工業)
RAV4のインテリア
RAV4のインテリア(写真:トヨタ自動車)

両モデルの室内サイズは、ZR-Vが長さ1930mm×幅1530mm×高さ1195mm。対するRAV4が長さ1890mm×幅1515mm×高さ1230mm。高さはRAV4のほうがあるが、長さや幅ではZR-Vが上まわる。RAV4より車体サイズが小さいわりに、室内はZR-Vのほうが広めだ。

シート素材は、ZR-VのXグレードにプライムスムース(合皮)とファブリックのコンビシート、Zグレードは本革を採用する。とくにハイブリッドの最上級グレードe:HEV Zだけに採用されている、マルーン色の本革シートは高級感が抜群だ。一方のRAV4では、AdventureやG、ガソリン車のG“Z package”、プラグインハイブリッド車のZといったグレードに合成皮革、Xにはファブリックを装備する。とくにアウトドア・テイストが満点のAdventureでは、ブラックとオーキッドブラウンを配色したツートン仕様のシートを採用。ブラックを基調とするほかのグレードと差別化している。

次ページ最新モデルなので両車ともに充実の安全装備
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事