連休後の日経平均は3万円に近づくかもしれない 聞き慣れない「夜放れ相場」がやってくる可能性

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日経平均株価の3万円台回復が近づいているかもしれない(写真は2021年9月24日、つのだよしお/アフロ)

突然だが、24時間取引が可能になった現在、ほとんど使われなくなった相場の用語があるのをご存じだろうか。「夜放れ(よばなれ)」である。

夜放れとは、当日朝の寄り付きの株価が、直前までの何らかの大きな情勢変化によって、前営業日の株価(終値)に対して上下に大きく離れる様子を指す。テクニカル用語でいうところの「マド開け」と同じような意味だが、それでは表現しきれないほどの大きな変化のことを言う。

「連休明けの日経平均3万円」を期待

そして今回、筆者は「連休『夜放れ』で日経平均株価3万円」を期待している。今週の東京市場は5月2日のあと、3営業日連続の休み(暦の上では5連休)となるが、この間、海外では重要なイベントが連続する。

まずは3日にアメリカでFOMC(連邦公開市場委員会)の結果発表がある。その後は4日のECB(欧州中央銀行)定例理事会、5日のアメリカ4月雇用統計と続く中で、欧米株が大きく動き、連休明け8日朝の株価がまったく違う水準で始まることは十分考えられる。

折りしも4月の日経平均株価の終値は2万8856円44銭と、年初来高値を更新している。さらに大証先物の終値が2万9070円となれば、3万円到達は難しくとも、かなり近くまで接近すると読むのは決して「無理な予測」ではない。

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