16年の呪い「まつもtoなかい」期待される切実事情 フジテレビは長い低迷から今度こそ脱出できるか

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その後、金曜23時台で放送されていたMC・TOKIOのトークバラエティ「メントレG」が2007年4月から後継番組となりましたが、視聴率がふるわず1年半後の2008年9月で終了。続くMC・タモリさんの情報バラエティ「エチカの鏡 ~ココロにキクTV~」は2年後の2010年9月で終了しました。

フジテレビはここでバラエティをあきらめ、ドラマ枠「ドラマチックサンデー」を立ち上げて裏番組の「日曜劇場」に真っ向勝負を挑むものの惨敗が続き、2年半後の2013年3月で終了。再びバラエティに戻してMC・加藤浩次さんの教養バラエティ「テレビシャカイ実験 あすなろラボ」をスタートさせましたが、半年後に「全力教室 ~成功へのマジックワード~」へリニューアルし、さらに半年後の2014年3月で終了しました。

ここでガラッと内容を変えてリリー・フランキーさんをメインに据えた人物ドキュメンタリー「ワンダフルライフ」を放送しますが、こちらも半年後の2014年9月で終了。次のビートたけしさんが審査委員長を務める映像バラエティ「オモクリ監督 ~O-Creator’s TV show」は放送回数が少なかったうえに1年後の2015年9月で終了しました。

その後、1時間の通常バラエティ枠をあきらめて、19時から22時まで3時間の単発特番枠「日曜ファミリア」を立ち上げましたが、半年後の2016年3月までで21時台のみをドラマ枠に戻します。しかし、やはり裏番組の「日曜劇場」に大差をつけられてドラマ枠は1年半後の2017年9月で終了。再び3時間の単発特番枠「ニチファミ!」を放送しますが、3カ月後に20時から22時の2時間に変え、さらに1年後の2019年1月で終了しました。

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単発特番枠から1時間のバラエティ枠に戻したMC・ヒロミさんの青春応援バラエティ「アオハル(青春)TV」はさらに視聴率が悪化して、7カ月後の2019年8月で終了。再々度、2時間の単発特番枠に戻し、ノンフィクションに絞った「日曜THEリアル!」を放送しますが、1年後の2020年9月で終了し、ノンジャンルに戻した単発特番枠「日曜ワンダー!」は半年後の2021年3月、「日バラ8」は1年後の2022年3月で終了しました。

2022年4月にまた1時間のバラエティ枠に戻し、MC・田中卓志さんのクイズバラエティ「呼び出し先生タナカ」をスタートさせましたが、視聴率がふるわず1年後の今春から月曜20時台に移動。そして今春スタートの「まつもtoなかい」に至ります。

ここ16年にわたるこの枠について、番組ジャンルと放送期間を簡略化すると、「発掘!あるある大事典Ⅱ」以降は、

「トークバラエティ」1年半 → 「情報バラエティ」2年 → 「ドラマ」2年半 → 「教養バラエティ」1年 → 「人物ドキュメンタリー」半年 → 「映像バラエティ」1年 → 「3時間の単発特番枠」半年 → 「ドラマ」1年半 → 「3時間の単発特番枠」3カ月 → 「2時間の単発特番枠」1年 → 「青春応援バラエティ」7カ月 → 「2時間のノンフィクション単発特番枠」1年 → 「2時間の単発特番枠」半年 → 「2時間の単発特番枠」1年 → 「クイズバラエティ」1年。

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