「エクセル劣等生」に共通、たった1つの重大誤解 「縦と横に線が入ったワープロ」は完全な間違い

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Excelにはとてもたくさんの機能が揃っています。利用者も多いので、インターネットで調べればいろんな解説があり、それぞれの使い方を知ることはできます。しかし、単に「使える」ということと、「使いこなす」には少し距離があると思います。 

私がまだExcelのことを表作成ソフトだと思っていたとき、上司がドヤ顔でセル結合を教えてくれました。私は「おー! そんなことができるんですね!」と驚きました。

しかし、問題なのは、セルの結合をそこで使っていいのか? ということです。データを蓄積する「入力」の場面ではセル結合は厳禁ですし、見せることが重要な「出力」の場面では、見た目が良くなるなら使ってもいいと思います。 

セル結合1つとっても、使い方次第でまったく違う側面が見えてきますよね。こうした微妙な使い分け、つまりExcelを使いこなせるか? ということは、インターネットで断片的に知識をかき集めただけではなかなか身に付きません。 

Excelを使いこなすには 

どんな目的でExcelを使うにしろ、共通して言えることがあります。それは、「Excelは学ばないと、使いこなすことはできない」ということです。 

(出所:『人生を変える Excelの神スキル』)

同じ計算結果を出すにしても、Excel初心者とExcel上級者は、かける労力がまったく異なります。5 時間かけて結果を出す人もいれば、前もってマクロを組んでおいて、ワンクリック5 秒で出す人もいます。これ、極端に聞こえるかもしれませんが、本当の話です。なぜなら、私がかつてそうだったからです。 

私の職場では、蓄積された患者さんの情報を、定期的に整理して集計する仕事がありました。その仕事はすべて手作業で、担当の人が毎回かなりの時間をかけてやっていました。 

あるとき、その仕事を私が引き継ぐことになったのですが、それはそれはつらい仕事でした。そこで、Excelでもっと簡単にできないかと考え、Excelの本で勉強することにしたのです。 

ここから状況が変わりました。入力用のフォームを作成し、誰でも間違いなくデータ入力ができるようになり、さらに集計作業も自動化しました。今まで何時間もかかっていたものが、誰が何をするわけでもなく完了してしまうのです。 私もそうやって本で学び、体験しながら使いこなせるようになりました。 

……と、ここまで読むと、とても長い試練が待ち構えているように見えるかもしれません。ですが、あまり先のことは考えず、まずはとにかく体験してみることから始めてください。何事も始めることが大事ですから。 

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