Excelでできることはたくさんありますが、使い方は人それぞれです。私のような医者の場合、患者さんのカルテIDや年齢、性別、血液型、検査結果など、膨大なデータを扱います。
たとえば「ある病気の30代男性のデータだけを集計する」「ある期間のデータを集計して一定期間ごとに自動でグラフを作成する」というような使い方をしています。Excelを使えばそんな作業は一瞬で終わってしまいます。
他の仕事でも同じです。店舗ごとの商品売り上げを管理する。顧客名簿、宿泊台帳を作成する。もちろん仕事以外にも、家計簿をつける、住所録やパスワード一覧を管理する……。挙げればキリがありません。
「でも、こんなにたくさんの機能を使いこなせるかな?」←そうですよね。先ほどの図を見たら不安に思うかもしれません。もちろんすぐにすべてを使えるようになるのは難しいです。というか、目指さないでください。
「こんな機能があるんだ」「そんなふうにできたのか!」と少しずつでも知っていくことが大切です。私もExcelに触れていく中で、「Excelってすげー!」「Excelでこんなにも時短できるんだ」と体験しExcelのすごさを知っていくことで、段々と使えるようになってきました。そうした体験をぜひみなさんにもしてもらいたいです。
Excelを正しく使うために「ネ申Excel」を知ろう
ところで、「ネ申Excel」って知っていますか? Excelを方眼紙のようにして文書として作成し、印刷した際の体裁を最優先に設計するExcelの使用方法のことです。紙→神→ネ申になぞらえた表現で、たとえば次のようなものが「ネ申Excel」の典型例です。
これは非常によく見る、間違ったExcelの使い方です。
「列幅の調整」「罫線」「セル結合」「印刷設定」などのExcelの機能を知らないと作成できませんが、Excelの超便利な機能をそんなことに使わないでくださいね。Excelは「表計算ソフト」です。入力したデータは集計するためにあります。
こんなネ申Excelに入力されたデータ、どうやって集計するんですか?
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