"やせられない人"が陥ってしまう「食事の選び方」 800万人利用の人気アプリの管理栄養士が解説

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じつは、朝のたんぱく質はメリットだらけ。たんぱく質は食事をした後に発する熱=食事誘発性熱産生(DIT)が高いため、朝から体温が上がって1日の代謝量がアップします。

また、たんぱく質は「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの材料になり、メンタルや自律神経のバランスを整えてくれます。さらにセロトニンは、夜には「睡眠ホルモン」のメラトニンにも変換されるので、睡眠の質も高めてくれます。

あわせて朝は、日の光も浴びましょう。体内時計がリセットされる上に、日光を浴びるとセロトニンの分泌が促進されます。

注意したいのは、たんぱく質と脂質はたいていセットだということ。肉や乳製品に偏りすぎず、脂質の少ない肉や魚、大豆製品を選ぶのも選択のコツです。

油を正しく選ぶコツは?

油は使わないほうがいい?
出所:『結局、これを食べるが勝ち』より

「太る」「体によくない」と、悪者にされることの多い油。1g 9kcalのエネルギーがある脂質は、1g 4kcalの炭水化物やたんぱく質と比べると、確かに高カロリー。

当然、摂りすぎれば肥満や生活習慣病のリスクを高めますが、適度な摂取はむしろ美容と健康に欠かせないため、完全なオイルカットはおすすめしません。

脂質はホルモンや細胞膜の材料になり、内臓を守ります。またビタミンA、D、E、Kといった油に溶ける性質を持つ「脂溶性ビタミン」の吸収を助け、体温の維持にも不可欠!

また脂質は少量でも腹持ちがよく、効率のよいエネルギー源です。脂質の摂取目安は、1日の目標摂取エネルギーの20~30%程度。この範囲内で、できるだけ体にいい油を摂るのがポイント。

脂質には種類があり、大きく飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸の2つに分けられます。飽和脂肪酸は肉類や乳製品、バターなど動物性食品に含まれる油。現代人は摂る機会が多く、肥満や血管の老化、生活習慣病を招きやすくなるため、控えめを心がけて。

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