限られた時間で仕事を終える「ダンドリ力」の極意 社内や取引先との行き違いを避けるには?
できないことを簡単に引き受けるのは、無責任です。安請け合いして結果的に期限に間に合わなければ、社会人失格です。だからといって、安易に「できません」と断っていたら、仕事に対して後ろ向きな人と見なされてしまいます。仕事を頼みにくい人だと思われますし、成長につながるような仕事のチャンスもこなくなってしまいます。
できない理由が期限や締切であれば、数字で具体的にしていくのがポイントです。例えば、上司に「今すぐ」と言われたが、今はAさんから依頼された仕事があって、あと3時間で終わらせるように指示されているとしましょう。
このような場合は「今Aさんから、○時までに急ぎで終えるように指示された仕事にかかっています。○時までに終わらせますので、それから取りかかることでよろしいでしょうか」と聞いて、判断を仰ぎます。「なるべく早く」などと言われたときも、自分の今の状況を説明したうえで、いつ取りかかることができるかを伝えて、調整を図ります。
「○○だからできない」は見方を変えると、「○○ならできる」と言い換えられます。できる方法を考え提案するのが、仕事でのコミュニケーションです。
質問や問い合わせに回答する際に、聞かれていることに答えたうえでプラス一手先を伝えられると、気の利いたやり取りになります。例えば複数メンバーとのスケジュール調整のため、空いている日程を質問されたとします。普通のやり取りであれば自分の可能な日程を回答しますが、ダンドリのよい人はその次に起きることを予測します。
可能な日程を回答したら、相手から次にくる返信は「調整するのでいったん仮押さえしてください」だろうと予測し、それを回答につけ加えるのです。「可能な日程は○○、○○です。仮押さえしておきますので、決定したらお知らせ願えますか」。
こう言うことで、相手からの次のひと手間を省き、お互いにやり取りの回数を減らすことができます。
聞かれたことに回答する場合、一問一答で終わらず、その回答を受けて相手はどうするか、次に何が起きるかを想像するのもダンドリです。
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