カワサキ「ニンジャZX-4RR」型破りに高性能な訳 ひさびさの400cc・4気筒、700ccバイクを凌駕
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カワサキが発表した400ccのフルカウルスポーツ「ニンジャZX-4RR」が大きな注目を集めている。400ccクラスとして、ひさしぶりの4気筒エンジン搭載車。しかも250ccバイクがベースの軽い車体に、最大80psを発揮するパワーユニットを搭載し、より排気量が大きい700ccなどの2気筒スポーツバイクを凌駕する高性能が期待されている。
そんなカワサキの新型モデルがバイクの一大展示会「第50回 東京モーターサイクルショー」(2023年3月24~26日・東京ビッグサイト)で国内初披露された。カワサキのフルカウルスポーツモデル「ニンジャZX-R」シリーズに属するそのスタイルは、世界のレースで活躍するファクトリーレーサーを彷彿とさせる精悍なフォルムやカラーリングを採用。また、400ccとは思えないコンパクトな車体は、俊敏な走りを想起させることで、多くのスポーツバイク・ファンの視線を集めていた。
ここでは、大きな話題を呼んでいるニンジャZX-4RRについて、その性能や装備、特徴などを紹介。また、なぜ今、これほどまでに話題を呼んでいるのか、カワサキが400ccクラスに新型スポーツバイクを市場投入する狙いなどについても言及する。
ニンジャZX-Rシリーズや400cc4気筒の歴史
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新型のニンジャZX-4RRは、2輪最高峰レース「MotoGP(モトジーピー)」や、市販車ベースで競う世界最高峰レース「WSBK(スーパーバイク世界選手権)」を戦うレーシングマシンを彷彿とさせるスタイルを持ち、最新テクノロジーを投入した「スーパースポーツ」と呼ばれるジャンルに属するモデルだ。カワサキでは、同ジャンルにWSBKで戦うファクトリーマシンをモチーフとした1000ccの「ニンジャZX-10R」、600ccの「ニンジャZX-6R」、250ccの「ニンジャZX-25R SE」を擁するが、新型モデルは、それらの中間的ポジションとなる。
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