夫が育休を取るのは、そんなに大変なこと? 日本のイクメンを増やす方法を考えよう

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ファザーリング・ジャパンのメンバーでIT業界に勤務する尾形さん。育児によってダンドリ力、危機管理能力が磨かれると実感した

男性による育休の実態だが、ファザーリング・ジャパンによると平均3日という。たった3日では、子どもとの生活にどっぷり入ることは難しいはずだ。尾形さんは、第2子誕生の際に12日間の育休を取得した。

「私の場合は、有給などを組み合わせた“隠れ育休”。それでもなんとか12日間つなぎ合わせたことで、赤ちゃんのいる生活を理解することはできた」と振り返る。仕事をしていたほうが楽だと思えるほど忙しい毎日だったが、妻が日々、これだけのことをやってくれているとわかり、感謝の気持ちと少しでも早く帰ろうという意識を持つようになった。

「“休業”というとバカンスと同じような言葉に見えますが、“修行”といったほうがいい。育児を通じて段取り力や危機対応能力が磨かれるし、仕事にもプラスの効果がある」(尾形さん)ことは、もっと評価されていい。

夫婦で試行錯誤を繰り返した半年間

都内在住でシンクタンクに勤めるAさん(30)は、昨年第1子が誕生し、半年の育休を取得した男性だ。妻の妊娠がわかったときから、1カ月程度の育休を取りたいと上司に伝えていた。そのうち仕事が多忙を極め、連日、早朝から深夜まで残業が続き、ストレスがピークに。このままだと生まれた子どもと向き合う時間がなくなるという危機感から、上司に育休の延長を申し出た。

育児に主体的に取り組み、子どもと過ごす時間を大切にしたいと考える父親は増えている

「勢いでした(笑)。期間は半年ありきではなく、年度終了の3月までということで考えたら、たまたま半年になりました」

Aさんの激務ぶりに改善の必要性を感じていた上司は、半年間の育休についても理解を示し、共働きの妻と2人そろって半年の育休を取ることになった。もともと普段から、日々の食事作りはAさんが担当するなど家事には慣れていたが、赤ちゃんのいる毎日は想像以上に大変なものだった。

「授乳以外はすべて分担しました。子どもがいると行動も制限されるうえ、最初のうちは夜も寝てくれず、夫婦2人が家にいてやっと乗り越えられたという感じです」

半年間も仕事を休むことへの焦りを感じていたAさん。復帰後スムーズに仕事に戻れるよう、育児の合間をぬって英語と証券アナリスト資格の勉強を自分に課した。最初の1カ月はさすがに勉強どころではなかったが、ペースができてからは時間を見つけて机に向かった。

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