「逆境に弱い子」の親がしてしまっている3大NG言動 逆境に対する「不快なイメージ」を変えてあげよう

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起きたことを拒絶するのではなく、受容することが大事なのです。そうすると、挑戦していこうという気持ちが徐々に湧いてきます。その結果「成長する」という大きな資産を手に入れ、自信を得ることができます。

先の例にあげた髙木菜那さんも、ケガを受け入れ、練習できないことを受け入れていきました。そして、選考会まで他のレースに出場できないことを受け入れたからこそ、「では選考会までに何をすべきか」を考え、身体を使った練習ができないのであれば、脳を使ったイメージトレーニングを徹底することを決意しました。

それがオリンピック初代女王となったマススタートの大逆転劇につながりました。

「今できること」に目を向けて

できないことに目を向けるのではなく、「今できること」に目を向けたのです。そのためには、まず起きたことを受容することです。こどもが大ピンチや壁に遭遇して諦めかけているとき、

「何に気づけというサインかな?」

といった問いかけで、こどもが挑戦しようという気持ちを引き出してあげてください。

② 何もしないのではなく、切り替えの作法を教えておく

叱られたり、ミスをした時、こどもは「なんで自分だけ」と思い(入力)、「やってられない」と口にする(出力)ことがあるものです。
咄嗟にこのような言葉が出るのは、これまでも同じような入力と出力をしてきたからです。

何度も繰り返してきたことは、脳の習慣になり、無意識に反応するようになるのです。

だから、意識をして言葉や動作を変えてもらいます。「なんでだよ」「くそ」とほぼ反射的に出力してしまうマイナスの言葉や動作はコントロールできませんが、意識して言葉や動作を変えることはできます。

そして脳は入力よりも出力を強く信用します。これを活用して、例えばこんなふうにしてみます。

練習でミスをした際に「やってしまった!」と口にし、下を向いたら、そのあとに「よっしゃー次こい!」とガッツポーズをする。

試験で良い点がとれなくて「ダメだこりゃ」と口にし、頭を抱えたら、「まだまだこんなもんじゃない!」と手を横に振る。

親や指導者に叱られたとき「やってられない」と口にし、物を投げつけたら、「よし、ここからだ!」と口にし、バシッと手を叩く。

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