自転車ヘルメット「着用義務化」でわかった危険度 未着用の事故致死率2.2倍、約6割が頭部損傷で死亡

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通勤や街中での自転車移動に最適な都会派ヘルメット。後部左右に大型リフレクターがあり、ドライバーへの存在をアピールできる(写真提供/株式会社オージーケーカブト)
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「ヘルメット着用の努力義務化が閣議決定されたのは、昨年12月。そのとき報道されたのを境に注目が一気に集まり、受注数は増えています」

ヘルメットのシェアNo.1オージーケーカブトを直撃

と、状況を教えてくれたのは、自転車用ヘルメット市場でシェア1位のメーカーである株式会社 オージーケーカブト広報チームの小川裕輔氏。

当記事は「週刊女性PRIME」(運営:主婦と生活社)の提供記事です

いち早く購入したのはどんな人?

「年代でいうと、年配の方が比較的多い印象です。努力義務なのでまだいいか、と考える人もいる中、『やはりヘルメットは着けたほうがいい』と判断した安全性に意識の高い方が購入されたのではないでしょうか」(小川氏、以下同)

しかし、自転車に乗る際に街でヘルメットを着用する人はまだ少ない印象。その理由としては、人目が気になるということも。

「ヘルメットというと、ほとんどの方が自転車競技などで使用される流線形のタイプや、従来の重いタイプを思い浮かべるでしょう。しかし今はそれらの概念を覆す、日常で違和感なく使えるヘルメットを発売しており、それらがよく売れています」

売れ筋だという新しいタイプのヘルメットとは?

「例えば、帽子の内部にヘルメットが組み込まれたタイプ。これは周囲から見れば、帽子をかぶっているような印象です。普段のファッションに合わせやすい黒や白、ベージュなどの色が、特に人気です」

キャップのヘルメットカバーがついたタイプ。ツバのエッジ部分のパイピングなど細部にもこだわり、より自然に見えるよう工夫が(写真提供/株式会社オージーケーカブト)

このタイプのヘルメットは、Amazonで一時的に品切れとなったことも。

「典型的なヘルメットしか知らなかった人が、『これならかぶってもいいかな』と思ってくださった結果ではないでしょうか。

弊社ではヘルメットに布製のバイザーがついたタイプも販売していますが、そちらもカラーバリエーションが豊富なこともあり、売れ行きは好調。6000~8000円程度と比較的手頃な価格であることも、人気の理由だと思います」

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