あなたは、全国3位の遊園地を知っていますか ディズニー、USJに次ぐ意外な施設のスゴい実力
ざっと挙げるだけでも、健康遊具や幼児用複合遊具、フィールドアスレチックといった無料の公園設備に加え、夏は水遊びができる広場もある。またドライバーの疲れをいやしてくれる天然温泉「かきつばた」ではサウナやヨガも楽しめ、人気店舗が軒を連ねる充実のフードコートや、地元の新鮮な野菜や魚介を購入できる市場もある。
中でも利用客に大好評なのが、女性専用トイレの通称「デラックストイレ」。トイレだというのに、インテリアは絨毯張り。フラワーアレンジメントも随所に設置され、なんとソファーまで完備している。あまりに清潔感があるため、なんとここでお弁当を食べる人もいるのだとか。
なるほど、これほどまでに充実した施設があれば入場者が多いのも納得できる。さらにもう1つ、刈谷ハイウェイオアシスにはお客さんを惹きつけてやまない理由があった。
アトラクションの利用料金を見てみると、安いものは1回50円、高くても100円という、ほかの遊園地では考えられないような激安の値段設定になっている!こんなに安いんだったら、ちょっと運転に疲れた合間に短時間で遊ぶもよし、近所に住む人たちが子供を連れて気軽に遊びに来ることもできる。
しかも、この驚くべき価格はアトラクションだけではない。併設されている食料品売り場「産直市場おあしすファーム」に並ぶ、朝採れ野菜や近海で揚がった新鮮な魚介類は、スーパーと比べてもはるかに安い。そのため、わざわざ近所の人がお買い物目当てに刈谷ハイウェイオアシスを訪れるほどだ。
ただ、こうした激安設定では、ほとんど収益は見込めないという。刈谷ハイウェイオアシス株式会社の取締役・澤田忍氏によれば、「安さを武器にお客を集め、地元に密着しながら長期間・継続的に足を運んでもらうのが一番の目的」なのだとか。
実際このビジネスモデルは「刈谷モデル」とも称され、サービスエリア業界では一つの理想形として注目を集めている。
まとめれば、高速道の利用客と地元近隣住民の両方に、充実した娯楽や商品を格安で提供することで、気軽に、何度でも来て楽しめるような施設を作ったことが、刈谷ハイウェイオアシスが入場者数全国3位になった秘密だったのである。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら