「男性育休取得」まるで高まらない事態への処方箋 森首相補佐官「罰則付き義務化には慎重」な姿勢

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橋下氏:それを言い続けて20年、30年(日本社会は)変わってこなかった。クオータ制(男女比割り当て)のような形でいったん義務化しないことには(社会は)動かないのではないか。

マインドセットを待っていては間に合わない現状

松山キャスター:内田さんに聞く。男性育休が日本でなかなか進まない理由に「収入を減らしたくない」「昇進に影響が出てるかもしれない」などの男性の懸念がある。どう改善できるか。

(画像:FNNプライムオンライン)

内田舞氏(小児精神科医、ハーバード大学医学部助教授):男性が育休を取らない理由のランキングを見ると、男性としてこれが事実であることは間違いないと思うが、男性がこういう事情で育休を取らない間、女性は1人で育児をしている。そのことを忘れてはいけない。私は3回妊娠・出産をしたが、毎回毎回本当に体にも精神的にも大変な状況だった。そのときに夫がそばにいてくれなかったら、どれだけ孤独だったろう、どれだけ大変だったろうと思う。男性が「昇進できない」「自分にしかできない仕事がある」というのはもちろん正しいし、事実だと思うが、男性がそう言ってる間、女性は同じような事情がありながら1人で育児をしているということを忘れてはいけない。

(画像:FNNプライムオンライン)

橋下氏:(男性育休取得の)ペナルティー付き義務化についてはどう考えるか。

内田氏:もちろん私も(男性リーダーの)マインドセットから変わっていかなければならないとは思う。しかし、マインドセットは本当に長い時間をかけて社会の個人個人がいろいろなことに気づいたり、考えたり、行動しながら変わっていくものだ。それを待っているのでは残念ながら間に合わないのが日本の現状だ。そのような現状で何か法律的に動かすこと、罰則がある方法というのか、リウォード(報酬)があること、教育、お金、そういった点を動かせるのならば、私は反対しない。

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