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アドビの生成AI「企業が安心して使える」納得感 生成AIにアドビが参入した真の目的とは?

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「例えば、自動車メーカーが各地でキャンペーンをするとしよう。ニューヨーク向けにさまざまな素材を用意できても、他のすべての地域向けに合わせたものを作れるか、というとそうもいかない。しかしAIを使えば、ニューヨークで作ったものを元に、他の地域向けのものを用意することも可能だ」

これまでは、対象となる消費者の年齢層や居住地域、対象メディアが多様化しても、すべてに最適なコンテンツを用意するのは難しかった。

だが、AIによる生成や修正が可能になれば、コンテンツを用意するうえでの自由度は劇的に高まる。核になるコンテンツを人間が用意したうえで、バリエーションを短時間でAIに作らせ、「コンテンツ量の爆発」に対応することが可能になるのだ。

マーケティング用コンテンツの管理まで含むAI戦略

ツールメーカーであるアドビにとって、素早くコンテンツを作れるサービスを用意することが事業のプラスになることは明確だ。

ただ、彼らの戦略はそこで止まらない。彼らはデジタルマーケティング用のコンテンツ管理や、マーケティング効果の計測も大きなビジネスとなっている。

彼らは生成AIを、絵などを作るFireflyのみならず他の領域でも採用する。より大きく、アドビ全体で利用しているAIブランド「Adobe Sensei」の中に生成AIを搭載し、活用していく。

すると、製品写真を用意してAIで用途に合わせてバリエーションを作り、さらにそこに入れる広告コピーをAIで生成し、適切なメディアに対して投稿する、といったことも可能になる。

さらに投稿したものの広告効果や利用者の反応を集計することで、運用計画自体をリアルタイムで最適化することができるのだ。

デジタルマーケティングの高速化や高度化を含む、インターネット全体におけるビジネスの最適化。それを事業として攻めることが、アドビによる生成AI参入の目的の根底にあるといえる。

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