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アドビの生成AI「企業が安心して使える」納得感 生成AIにアドビが参入した真の目的とは?

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背景にあるのはFireflyで生成した画像。一見して他社の画像生成AIと変わらないようだが……。(写真:筆者撮影)

だが、大きく違う部分がある。それが「権利処理」だ。

アドビ・デジタルメディア担当 CTO(最高技術責任者)のイーライ・グリーンフィールド氏は、筆者による単独インタビューの中で次のように述べた。

「弊社の顧客は、AI生成コンテンツについての『合法性に関する疑問』など、多くの懸念を抱えている。その点Adobe Fireflyは、権利処理が正しく行われたAdobe Stockなどのコンテンツから学習し、プロフェッショナルや企業が安心して使えるように設計されている」

AIが作る画像には著作権問題がつきまとう。ネットから収集された画像の来歴がわからず、結果的に、そこから学習された画像についても権利上の問題がないのか、という疑問が生まれやすい。現状、法的な判断は分かれているが、企業の側から見ればグレーなものはそのまま使いづらい。

「ミッキー」を描かせようとすると……

そこでアドビはFireflyのAIが学習する内容を、自社が運営する「Adobe Stock」に登録済みの、著作権フリーであることが明確なコンテンツ(主に古い作品)に限定した。

例えば次の画像は、Fireflyを使って「カートに乗ったミッキーマウス」を描かせたものだ。生成された画像をみると、カートに乗ったネズミであることに間違いはないが、ミッキーマウスの著作権を侵害するようなものにはなっていない。

Adobe Fireflyで実際に生成した画像。「カートに乗ったミッキーマウス」を指定したが、ミッキーそのものは出てこない(写真:筆者撮影)

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