「いつのまにか資産家になる人」に共通する習性 資産を築くには、収入より支出を意識すべき理由

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投資の対象は、子供の教育、自宅周辺の土地の購入、国産牛の子牛購入の3つだ。では、その投資効率はどうだっただろうか?

1つ目の投資支出。子供への教育費を見てみよう。

一言で言えば成績は悪くなかった。君の母を含む2男2女のうち、3人は公務員になり、食べていくのに心配のない大人になった。また、みんな性格が穏やかで兄弟間の争いがない。子供の教育は落伍者がないことが大切だ。

お金持ちになりたければ、消費習慣を見直すことから

古希祝いで祖父は「みんな何事もなく無事に育ってくれてありがとう」と語ったが、その言葉が何よりの結果だろう。子供が皆、無事に育ったということだけで大成功の投資だ。父が君たちに望むことも同じだ。

次は、2つ目の投資支出の土地はどうだろうか。最も効率が良かったのは、この土地への投資だ。君の祖父の財産の大半は、土地から生まれている。

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彼は元手が貯まるたび、毎年少しずつ周りの土地を買い入れ、その結果、今では自宅周辺の広大な土地が彼の所有だ。その土地は、君の祖父の労働の代わりに、自らお金を稼いでいる。土地という安全資産への投資は、不労所得を作ってくれる礎となった。

最後に、3つ目の投資支出である国産牛を見てみよう。

牛への投資は、元手を貯める役割と資本を育てる役割を同時に果たしている。今も君の祖父は、国産牛60頭を育てているが、その価値は一体どれくらいなのだろうか。1頭あたり、約1000万ウォンと推定すると、約6億ウォンだ。

子牛の価格は、300万ウォン以下なので、飼料価格を考慮しても収益率は50%以上となる高収益投資事業だ。子牛の買い入れは大成功の投資だといえるだろう。

君の祖父は70歳を超えた今も元気に働いている。一方で、家と土地は、今、この時間も自ら資産を増やしている。

君の祖父の富は、収入ではなく、支出から始まった。何に支出するかで、富を築けるかどうかが決まるのだ。

お金持ちになりたいのであれば、消費支出と浪費支出を減らし、投資支出を拡大するよう家計を設計する。所得を増やすのはその次だ。自分の消費習慣をきちんと見直してみなさい。

チョン・ソニョン 実業家・資本家・元ロッテマート常務

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chon so nyon

慶煕大学校食品生命工学科卒業。25年間流通業界に携わり、ロッテマートHMR部門長(常務)等を務める。2020年の退職後、退職後175万人の会員を擁するネイバーカフェ「不動産スタディ」に「息子よ、経済の勉強をしよう」シリーズの連載を開始。書籍化され、韓国で10万部超のヒット。日本語版『お金で大切なことはすべて、父がメッセージアプリで教えてくれた』(KADOKAWA)が2023年2月に発売。

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