卒アルに「わが子写ってない」導入された驚愕技術 今や集合写真は、欠席者の「合成」が当たり前
大島さんの話に「ブラック教職」の一端を見た思いがした。
「そこで最近、『正の字』を書く代わりに導入が広まっているのが顔認証システムです」
「顔認証システム」の実力…
卒業アルバムには集合写真のほか、生徒1人ひとりの顔と名前が「証明写真」のように掲載される。
「この個別写真を顔認証システムに取り込んで、検索用の元画像として使います。そして、すべての学校行事の写真を検索にかけると、誰が何回写っているか、表になって出てきます。このデータをもとに写真を差し替えて、児童生徒が写っている数を均等にするわけです」
このシステムが導入されたことで、卒業アルバムを担当する教員の負担は大きく軽減されたという。
それにしても卒業アルバムに顔認証システムのような最新テクノロジーまで使われているとは、びっくりである。
ただ、卒業アルバムそのものは昔ながらのオーソドックスなつくりが主流という。
「自分たちの好きな写真を持ち寄ってつくる卒業アルバムもありますが、ごく一部です。卒業アルバムは学校の公式なものですから、そうとっぴなものはできません」
(AERA dot.編集部・米倉昭仁)
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